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乗っ取られていく王国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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乗っ取られていく王国 1

俺の名前はサイガ。この城の兵士長だったが、とある理由でお城の地下牢にずっと監禁されている。
(いつかここから出て王女とその2人の娘たちとこの国を乗っ取ってやる。)
たまにだけど、この国の王女のルーナが深夜にこっそり俺の様子を見に来るのだ。
そして、国王はもうすぐ病気で亡くなるらしい。

「サイガさま……お加減は如何でしょうか?」
そう言って入って来たのはルーナだった。
金色の髪の毛を長く伸ばした豊満な体つきの美女だ。
しかし、その女盛りの肉体は手を触れられることも無く、欲求を持て余していた。
「見張りは?」
「はい、いつも通りサイガ様から伺った合言葉で眠ってしまいました」
どうやら、催眠術は上手くいっているようだ。
そんなことを考えていると、ルーナは瞳を潤ませ、頬を赤らめている。
「どうした、ルーナ?」
「はい……今日もルーナを可愛がって下さいませ……」
そう言ってルーナは自らスカートをたくし上げた。
魔法の才能が秀でていたルーナは、13歳で国王に嫁ぎ、14歳で双子の娘を産んだ。
そんな王女を、俺は産後の衰弱している時を狙い、催眠術を使い精神を支配した。
だが、部屋に忍び込んでいた所を、うっかり侍女に見つかり地下牢に捕えられてしまった。
「王の様子はどうだ?」
「あなたがくれた薬を毎日飲ませてみたら病の進行を早めているようです。」
「城の者たちの様子はどうだ?」
「みんなサイガ様のことをとても心配しています。早くサイガ様を釈放させてほしいという者たちも出てきています。」
俺の働きぶりが真面目だったおかげだろう。実体は催眠術で作った虚像なわけだが。
だが、ルーナにも地道な活動をやらせているお陰で、思ったよりも俺の立場は悪く無いようだ。
「ただ、エミリとローザは納得してくれないようですが……」
「まぁ、あいつらは仕方ないな」
エミリはこの国の宮廷魔術師を務める女、ローザは女だてらに騎士団長にまで上り詰めた奴だ。
以前より俺に対して疑いの目を向けていて、ここぞとばかりに放逐しようというのだろう。

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