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乗っ取られていく王国
官能リレー小説 - ファンタジー系

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乗っ取られていく王国 6

彼女はこの国一番の騎士だと言われている。剣の腕はもちろんのこと、その美しい容姿も相まって国内のみならず他国にまで名が知れ渡っているらしい。
実際、彼女の訓練風景を見たことは無いのだが、模擬戦をしている姿なら何度も見たことがある。
確かにローザは強かった。その動きには一分の無駄もなく、相手の攻撃を完璧に見切って最小限の動きで回避し、反撃する。
その姿は美しくすらあった。
だが、いくら腕がよくとも俺の催眠の前には無意味である…筈だった。
ローザは俺の暗躍を完全に見抜いていた。感覚が鋭いという次元ではない。まるで未来が見えているかのようだ。
俺は何とか誤魔化そうとしたが、結局言い逃れることは出来なかった。
ローザ曰く「私を眠らせようなんて百年早い」ということらしい。
「でも、私の未来は見えなかったようですね。」
ローザの背後にはエミリがいて魔法でローザの動きを止めていた。
「エミリなぜ?」
ローザは力ずくで抜け出そうとしたが無意味だった。そして、ローザが来ていた鎧を一瞬ではぎ取った。
「サイガ様、今のうちに催眠術を。」
ローザは明らかにおびえていて、冷静さを欠いている。
「い、いや、やめてよ。」


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