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淫妖伝――生存者(サバイバー)
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫妖伝――生存者(サバイバー) 5

斗真は寝ているのに、右の乳房より左の乳房が真理が敏感なのを気づいているように左の乳房をじっくり弄る日が増え始めている。
「んっ、斗真ぁ、んあっ、お母さん、斗真に舐められていっちゃったよぉ」
小声で眠ったままの斗真に真理が思わず言った。斗真のさらさらとした髪を撫でながら、早く心の傷が癒えてほしいと思うのとそうなったらもう甘えてもらえなくなるとさみしく思う気持ちがこみ上げてきて、涙がこぼれてしまった。
「かあさん、どうしたの?」
いつから起きてたのか真理はどきっとしたが「泣いてるの?」と心配している声なので真理はいつものように斗真の髪を撫でた。
「斗真が大きくなったら、お母さんから離れていくのかなぁってさみしくなっただけ。大丈夫よ」
「僕、かあさん大好きだから、ずっと一緒にいる!」と斗真が言う。真理も幼い頃、妻を亡くして落ち込んでいる源一郎に「お父さんと結婚する!」と言ったことがあるのを思い出した。
「斗真、ありかとうね」
安心したのか斗真は真理の乳房に頬をつけて、髪を撫でているうちに寝てしまった。
恋人を作りたいと思わなくなったのはいつからだろうと真理が考えることがあった。斗真に疑似授乳するようになったからだと気がついた。
もうひとつ驚いたのは、まだ小学生の低学年なのに斗真が真理の乳首にむしゃぶりつきながら勃起しているのに気がついた時だ。
斗真は眠っているので無意識に勃起しているようだと思われる。大人の真理を力ずくで犯すには、子供の斗真は腕力などないと心配していなかった。
最近の子供は発育が早いと聞いたことがあった気がするので、斗真もそうなのだろうと真理は思った。
斗真は学校が終わると、近所の同級生の家に遊びに来ていた。
「二人とも宿題やったらゲームやってよし!」
真理と翠は、同じ会社に勤めて同じ部署にいた時期があり、真理は斗真を妊娠して会社を辞め、翠は結婚して壽退社した。再会したのは保育園で子供の斗真と愛が仲が良く、それがきっかけで親しくなった。
「斗真くん、お母さんは何時に帰るって言ってた?」
「残業なければ六時だって」
「ふぅん、一緒にごはん食べてく?」
「お母さんと食べる」
「斗真くんはいい子ね」
翠の旦那は残業がなくてもどこに行っているのか、帰りは最近遅めである。
「とーま、宿題やるよ」
手を引いて愛が斗真を自分の部屋に連れていく。
斗真は真理に似ていて女顔でかわいい顔立ちである。将来もてるだろうなぁ、と翠は思う。
愛は好きな子がいるかと聞かれると「とーま」と照れながら答える。
真理は入社してから美人で年中、男性社員から誘われていた。斗真の父親が誰かは翠は知らない。
(うちの旦那じゃないと思うけど。ミステリーだわ)
誰が社内で一番の美人を妊娠させたのか。不倫、それとも、別の会社の人か。

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