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淫妖伝――生存者(サバイバー)
官能リレー小説 - ファンタジー系

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淫妖伝――生存者(サバイバー) 1

霧野斗真の初めて射精の記憶。
ある夏の日の午後。小学生の斗真が古い人のいない廃墟のような神社の跡地にいる。
観光ルートからも大きく外れ、周囲は雑木林に囲まれている上にわずかな民家以外の建造物しかなく、付近の住人でも訪れるものがなく、常に青い木々の静寂の中に滲んでいるような神社である。
「あ、ああっ!」
地面に仰向けにされた少年はズボンを脱がされ、さらにパンツも剥ぎ取られている。下半身丸出しである。
蝉の鳴き声が響き渡り、鬱蒼とした枝葉で真夏の日差しが遮られて薄暗く、なぜか汗ばんだ肌に鳥肌が立つほどここは涼しい。
そこで出会った双子のような全裸の女二人が、少年を艶めいた微笑を浮かべてなぶっている。
「ついにこの時が来た」
「ついにこの時が来た」
二人は同じ美貌、同じ声、同じ体つきをしている。抱きついた女たちのしなやかな指先は斗真のシャツの中に潜りこみ、淡いピンクの小さな乳首を弄っている。
斗真は逃げることができない。
「もうやめてよぉ、おねぇさんたち誰なの。うわぁん、こわいよぉ」
「何も怯えることはないわいな」
「何も怯えることはないわいな」
二人の美女が同時に左右で同じことを言うのも不気味である。さらに斗真の右耳と左耳を二人がかりで吐息を吹きかけ、舐め、甘噛みしてきた。
「まだかえ」
「まだかえ」
斗真は生まれて初めて淫らな愛撫をされて、くすぐったいような、それとはちがう快感を感じている。その快感に怯えている。
女たちと吐息や柔肌からは芳しい匂いがして、斗真はめまいを起こしてしまい、立ち上がることができない。なぜ女たちが下半身を丸出しにしたのか、斗真にはわからなかった。
斗真はまだ自慰すら知らない。
女たちの手の動きが上半身から、じわじわと下半身の愛撫に移っていく。
左右の両脚の内股のあたりを女たちはさわさわと撫でまわす。びくっと斗真は乳首を弄られた時と同じように反応してしまう。
女たちは泣きながらも、敏感に感じている斗真の反応を見逃さない。
「ここがいいのかえ」
「ここがいいのかえ」
斗真の頬の涙を女たちは舐めると、鈴が鳴るような小さな笑い声を洩らしたあとで囁く。
斗真のまだ皮のかむった小さな性器を一人が唇でついばむようにしゃぶりつく。
「うぅっ、んくっ、んっ……」
もう一人は斗真の唇を奪い、舌を強引に入れてくる。斗真は身悶えするが女たちは離れない。
ぴちゃっ、れろっ、れろっ、ぴちゃっ……。
「ふあっ……はうっ、わあぁっ、ぼくのおちんちんがとれちゃう!」
「勃った」
「勃った」
女たちはそういうと二人で交代しながら斗真の性器を舐め転がし、もうひとりは首やめくり上げられたシャツから露出した脇腹や乳首をいやらしく舐めまわす。
「やめて、やめてよぉ、うぅっ、ああぁっ!」
女たちの動きは淀みなく、斗真の中に眠る快感を引き出そうと愛撫を続ける。
「ひぅっ、おしっこでちゃうぅっ」
斗真が無意識に身をのけ反らせたり、腰をくねらせる。
女たちは笑うだけで愛撫を続ける。
細い女の小指ほどの勃起した斗真の性器は皮をかむったままで、女の舌の上でぴくぴくと反応している。
「あああぁぁぁっ!!」
斗真は性器から背筋を突き抜けて一瞬、頭の中を真っ白にする初めての射精感に叫び声を上げる。
「おお!」
「おお!」
女たちは斗真がかたく目を閉じて、全身を痙攣させながら微量の精液を放つと歓喜する。

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