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既に詰んだ領主に転生した男の物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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既に詰んだ領主に転生した男の物語 16

こいつは育て甲斐がありそうだ。
…そんな事を頭の片隅で思いながら僕は達した。
「…アニス!イクよ!中に出すからね!」
「ふぇ…な…中ぁ!?だ…駄目だよぉ!妊娠しちゃう!坊ちゃんの赤ちゃん出来ちゃうんだよぉ!?」
「望む所だ…さぁ、イクよぉ……うっ!!」

 ビュクンッ!!ビュクンッ!!ビュルルルルルル…ッ!!!!

僕はアニスの膣内に思いっきり精液をぶちまけてやった。
「あぁぁ…!!そ…そんなぁ!?本当に中に出してるうぅ!!…あっ…スゴい!…ビクビクいって…孕む!これ絶対孕んじゃうぅぅ!!!」
…かなりの量の精液が膣内に注ぎ込まれたはずだ。
一部は子宮にまで行っただろう。
僕はフゥ…と一息つくとマ○コからチ○ポを引き抜いた。
「フゥ…出した出した…君のオマ○コがあんまり気持ち良すぎるからいけないんだよ、アニス。…ちなみに子供が出来たら養育費は出すから安心してね」
アニスは息を整えながら言った。
「はぁ…はぁ…それ…絶対だよ…?」
「もちろん!家名に掛けて誓うよ」
我が家には隠し子の十人や二十人は養える財力がある。
己でなければブチのめしてやりたくなる程の傲慢さだが…。


 * * *


自分が貴族という身分であり、それがかなり恵まれた地位であるという事は、頭では理解していたつもりだった…。
しかし、大きな屋敷、何十人ものメイドや下男たち、朝昼晩の豪勢な食事、きらびやかな衣服…そんな贅沢な暮らしが“どうやって”支えられているのか…。
より具体的に言えば“誰の労働によって”まかなわれているのか…。
たいして意識する事も無く日々を生きてきた。

“その日”までは…。

その日、僕は両親と共に国王の弟であるオーギュスト大公という王族の主催する園遊会に招かれて、王都郊外にある彼の邸宅を訪れていた。
これがまた大きな園遊会で“宮廷貴族”と呼ばれる連中の殆ど全員が妻子を伴って参加していた。
まさか“あんな事”が起こるとは知らずに…。

「あ〜らウェルシュ侯爵夫人、その帽子の羽根飾り、見事ですわねぇ〜(ま、私の方が上だけどね)」
「オホホホ…南洋大陸にしか生息していない珍しい鳥の羽根ですのよ。領地の一部を売って手に入れましたの。バチルス伯爵夫人こそ、素敵な首飾りですわねぇ〜(ま、私の方が上だけどね)」
「オホホホ…そうでしょう?大粒のダイヤを十二個も散りばめてありますのよ。これを手に入れるために家の領地の年貢を“三倍”にしましたわ。まあ領民達には悪いと思うけど……だって欲しかったんですものぉ〜♪」
「そうですわよねぇ〜♪家も売った領地を買い戻すために今年の年貢は“五倍”は徴収しなければいけませんわぁ〜。でも仕方ありませんわよねぇ〜♪」

…耳を疑いたくなるような貴族の淑女達の会話…。
だがこの世界ではこれが普通なのだ。
“人権”という概念が無い。
平民とは“神が王侯貴族に奉仕させるために造られた存在”と言われている。
もちろん貴族だって馬鹿ではない。
そんなものは方便だという事は“頭では”解っている(そういうのが理解できない頭の足りないヤツもいるが)。
解ってはいるのだが…どうしても『支配者である』という驕りが『少しくらい負担を掛けても構わないだろう』という傲慢に繋がるのかも知れない(実際は“少し”どころではないが)。
また、貴族という人種の性質も原因だ。
貴族にとって何よりも大切な物は“体面”。
例え財政的に苦しくても“余裕のあるフリ”をするのだ。
むしろ金の無い貴族ほど、なけなしのプライドを保とうとして必死で外面を飾り立てる。
その負担は全て領民に行くのだから、彼らからしてみれば本当に堪ったものではないだろう。

僕は両親と共に主催者であるオーギュスト大公に挨拶した。
「大公殿下、本日はお招きいただき誠にありがとうございます」
「フヒヒヒヒ…ウォルコンスカヤ伯爵、良く来てくれたねぇ〜。ご夫人も相変わらずお美しい…」
「あらぁ♪殿下ったらお上手なんですからぁ〜」
大公はでっぷりと肥え太った色白の中年男だった。
噂ではかなりの好色家らしい。
現に今も母にイヤらしい視線を向けている。
そして、これも噂なのだが…
「…おや?伯爵、この愛らしい少年は、ひょっとして…!?」
「はい、殿下。これは我が息子、クリストファーにございます」
「こ…こんちわ…」
「フヒ…フヒヒヒヒヒ……そうなのかい…いやぁ、伯爵に息子がいるという話は聞いていたが…そうかい…君がねぇ…フヒヒ…」
…噂なのだが、大公は“少年好き”でもあるらしい。
「な…何ですか…?」
「フヒヒ…怖がらなくて良いんだよ…ク…クリストファーは…ハァ…ハァ…い…いくつなのかなぁ…?」
「…じゅ…十歳になります…」
「フヒヒヒヒ…そ…そうなのかぁ…それじゃあ、ちょっとあっちの茂みで…お…おじさんと…ハァ…ハァ…お…面白い“遊び”を…しないかい?…ハァ…ハァ…」
「け…結構です!」
「…ん?断るの?王族である余の誘いを…」
「…い…いやぁ…そのぉ…」

…これには困った。
何せ相手は王族(自分でも言ったし)…これは無碍(むげ)に扱うと後が怖い。
最悪の場合、身に覚えの無い因縁を付けられ、より条件の悪い領地に転封、家格を降格、お取り潰し…などの憂き目に遭う可能性もある。
だからといってこの白豚にカマを掘られるのはもっと嫌だ。
助けを求めるように両親に視線を向けると…何も言わずに引きつった顔で立ち尽くしている。
それを見て僕は悟った…親は頼れない。
貴族と言っても、しょせん封建社会というシステムの歯車だ。
自分より立場が上の者には逆らえない。
ではどうするか…答えは一つ…諦めて大公に“純ケツ”を捧げるしか無い。
無いのだが…。

「…ん?どうしたんだい?クリストファー?黙っていては解らないよ?」
大公がにじり寄って来る。
臭い息が顔にかかる。
うわあー。
嫌だあー。

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