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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 52

帝国の各地に発生したダンジョンマスターのテリトリーは混乱や治安の崩壊があったが、港街は以前と変わらず他の地域から避難してきた人々が噂を聞いて目指す憧れの街となる。
徘徊する魔獣から逃れてハンターではない者たちが、港街に無事到着できずに犠牲となっていく。帝都から各地の主要都市をつなぐ蛇の道とも呼ばれる街道には、宿場街と関所があった。
街道を作るために地面に埋め込まれた敷石が遠目から見ると蛇の背中側の鱗に見えることから、街道は蛇の道と呼ばれている。
魔獣の襲撃で壊滅した宿場街と徘徊する魔獣よりは多少は力がある魔獣の巣になっている宿場街がある。避難民たちは街道で徘徊する魔獣と遭遇せずに一夜の宿を求めて宿場街を訪れる。
廃墟であれば安心して眠ることはできない。雨風をしのげる建物があるだけの話で、危険てあることにはかわりがない。
魔獣の巣であった場合は犠牲者が出た。全滅はまぬがれるが、それは犠牲者を見捨て先に進んだ場合だけだ。長く留まれば次は自分だと理解して逃げ続ける。魔獣の巣には誘き寄せるために食糧や水があり、さらに飼われている者たちもいた。
徘徊する魔獣には砂粒よりも微量の魔晶石があり、討伐されると消滅する。風の強い夜、それが西からの風だと徘徊する魔獣が生まれやすいという。風に乗り海を渡り、魔晶石の欠片が砂や塵に混ざって帝国に舞い落ちる。
動物、植物、さらに特殊な物などに付着すると魔獣化することがある。
帝国は崩壊した。
宿場街に避難してきた近隣の集落で暮らす村人たちは、宿場街を支配する者に服従するか、再び徘徊する魔獣のいる外に戻るか選べと言われた。
街から逃げ出し帝都へ訴え出ようとした者もいたが、そこは魔獣皇帝の魔都である。
小さなテリトリーを持つ者もいた。廃墟となった村などをテリトリーとしている。
自分より強い徘徊する魔獣が訪れたら、逃げられないで餌食になるしかないが、そうでなければ、その小さなテリトリー内では能力で訪れた者を服従させて思うがままである。
始まりの国では強大な徘徊する魔獣がかなりいるが、まだ帝国ではダンジョンマスターよりも格下の魔獣しかいない。
この混乱の中、王妃ディアナの子、帝国の後継者である皇子はどこにいるのだろうか。

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