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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 48

従順になって、さらに媚びるようになった者は、今までも少なからずいた。
下手に出てシルファーを利用しようとすることを企んだ者たちである。
逃がしてほしい。乱暴にしないでほしい。媚びた者たちはシルファーを利用しようとする。
「やめなさい!」
シルファーに言われて、王妃ディアナは、目に涙があふれてくる。
拒まれて悲しみが込み上げて言葉にならず、涙となって溢れてくる。
「貴女は調教されている奴隷にすぎない。立場をわきまえなさい」
シルファーはそう言うとベットから起き上がり、衣服をまとうと王妃専用の調教部屋から出ていった。残されたディアナは泣き続けていた。どうしたら、愛しい思いが伝わるのか途方に暮れて。

27
皇帝は魔獣化により完全に人の姿を失った。
謁見の儀、その後に会議室にて官僚たちは宮廷会議を行うのだが、その儀式の途中で皇帝は魔獣となった。
謁見の儀に参列していた官僚の中でロクサーヌだけが女性であった。
官僚たちはわずかな時間で逃げられずに殺害され、ロクサーヌだけは魔獣の触手に捕らえられた。ロクサーヌは半人半獣と化した時の皇帝が女性たちを凌辱していたのを見ている。
謁見の間の壁や天井から床まで触手が這いずり、逃げ場を失って剣を抜いた。
すでにもう皇帝ではなく魔獣だと判断したからだ。戦わなくては、凌辱される。
ロクサーヌが、剣でいくら斬っても、触手の襲ってくる勢いは変わらない。
ロクサーヌは疲労していく。
逃げ場を探しても見つからない。
斬られた触手が撒き散らすのは血ではなく甘い匂いの粘液で、ロクサーヌはそれをかわしきれずに浴びてしまったのである。
同じ瞬間、帝国各地で同調による混乱が起きている。皇帝が強大な魔獣となり、徘徊する魔獣が出現した。さらに、港街にいた女騎士シーラや北の収容所にいた退魔師シルファーの覚醒も起こっていた。
魔獣ダンジョンマスターとして生きるか、そのまま人として死ぬか。
他のいにしえの種族の末裔たちも覚醒して各地にテリトリーを形成した。
魔獣皇帝のテリトリーは帝都であり、のちに魔都と呼ばれることになる。
魔晶石を核とする巨大な眼球。その周囲に髪のように触手を生やした異形の怪物。
皇帝の変化した新しい姿である。
ダンジョンマスターの姿はそれぞれ異なる。かつてエアルが封じた姿を取り戻した怪物たち。
魔獣ハンターのランカーたちも身体強化や瀕死状態からの回復のために魔晶石を融合した者たちは魔獣化した。
世界の異変は皇帝の覚醒から始まったのである。世界の異変の引き金を引いたのはロクサーヌが愛した男、騎士団総長バラドであった。
バラドは皇帝に魔晶石を奪われて死んだ。

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