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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 42

勅命に逆らえず、神聖教団の幹部は細工師アゼルのみとなる。そのタイミングでロクサーヌは神聖教団と騎士団が以前は神聖騎士団として一つの組織だったことをふまえて、組織合併を協議する会談を申し入れた。
幹部が一人では神聖教団の運営は難しいが、騎士団と合併して国営の組織となることにより、活動は維持できるとして同意する。
帝国宮廷会議にて、規模の拡大により分かれていた組織の合併について特に反対意見は出ずに承認され、皇帝クラウガルドに上申される。
こうして神聖騎士団が設立されることになった。騎士団総帥としてロクサーヌが叙任された。
皇帝クラウガルドは若返り、不老不死を求めるようになると、以前の絶望して緩慢な自死を求めていたときには見せなかった態度や行動をするようになった。
宮廷会議の主導権を参加して握るようになり、積極的に介入するようになった。
神聖教団の信者である多くの民は信仰している女神には逆らうことはない。神聖教団の教義からすれば皇帝クラウガルドの求めるものは禁忌であり、本音では弾圧したいぐらいだが、騎士団と合併させることで利用していくことにした。
役立たずな貴族たちを黙らせるために、武力による圧力をかけるには騎士団をさらに増員・強化していく必要があった。
神聖教団と騎士団、この二つの組織を神聖騎士団として合併させ設立させた。
皇帝による帝国の私物化。それを阻むべき重鎮は帝国にはいない。
媚薬で皇帝を傀儡にしようとしたバラドも死去した。その後継者のロクサーヌには、宮廷の貴族たちや統制が乱れつつある教団をまとめることが急務であり皇帝を阻む余裕は与えられなかった。
もう一人の重鎮、大神官ヴァレリアは皇帝や帝国より、世界の秘密を探究することが生きがいであり、帝都から離れている。
王妃は若返った皇帝の性欲処理の道具のように扱われているが、王妃はそれを受け入れて生きるしかなかった。
美しき高貴なる牝奴隷。
細工師アゼルと諜報員ハウエルは教団から離れ、女騎士シーラの生んだ娘を養女として引き取り、帝国の政治には介入せず暮らしていた。女騎士シーラは子を産むと、帝国を捨て海を渡った。
女騎士エミルは、総帥ロクサーヌの片腕として活動している。
女騎士シーラの娘と皇子の出会いや恋愛はもう少しあとの出来事である。
皇帝に七色魔晶石の伝説を伝えたのは誰だったのかは記録は残されていない。
バラドは過去に魔獣ハンターギルドで強化施術を受けている。
その時に聞いた伝説を皇帝に伝えたということも考えられる。
各地に政治に関与せず神聖教団から援助を受けていた学者たちやその師匠である賢者たちは、皇帝の命令に背いた者は皇帝に服従した学者や賢者により収容所で処刑された。
媚薬以外にも外法の研究が収容所などで行われ、その実験に使われたのである。
細工師アゼルは皇帝が各地を巡察している頃、バラドの葬儀の直後、女騎士シーラの出産に立ち会うために教団を離れていた。
もしも、教団にいれば皇帝に従い収容所で外法の研究をさせられるか、被験者かの峻別にさらされていたにちがいない。
ハウエルに任務の変更などの命令はなく、放置されたのも運が良かったといえる。
教団、騎士団の両方から皇帝の投獄に対しての反発が起こり、その処理が懐柔されないまま神聖騎士団として合併した。
あからさまに反発した者たちは投獄された。
投獄された人物たちの身分は関係なく、後宮からは王妃が捕らえられた。
皇子がどのように皇帝の手から逃れたのか。
王妃や宮廷議会のメンバーが投獄されたときには皇子はすでに帝都から逃亡していた。
星詠みの巫女の指示で、退魔師によって皇子には施術が行われ、逃がされた。
王妃は皇子を隠したことで罪人として捕らえられた。皇子と共に逃げずに投獄されることで、自ら囮となる道を選んだのである。

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