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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 25

「ハウエルぅ……んっ……んんっ……」
唇を奪われてハウエルが舌を入れてきた。おずおずとアゼルは舌を絡めた。
想像していたより、やらしくて気持ちいいキスや愛撫の感触に、アゼルはぼおっとなってしまう。
「あ、あぁっ、あぁんっ、ああぁっ!」
ハウエルはアゼルの乳首にしゃぶりつき、舌で激しく舐め転がした。アゼルが快感に声を上げて悶える。
ハウエルは媚薬を使うことを忘れて、アゼルをもっと乱れさせようと下腹部に手をのばした。
ハウエルは媚薬はあまり好きではない。
媚薬を使えば簡単に女性たちは乱れ、快楽に溺れるが、自分だけが取り残されたような気分になったり、ただの道具にされている気分になる。
下着の薄い布ごしに、アゼルのわれ目をなぞるように指先を這わせる。
すでに自慰で濡れていた股間が、さらに愛蜜を溢れさせて下着を湿らせている。
ハウエルは湿った下着を脱がすと、アゼルの股間に顔をうずめて、われ目の上のほうにある敏感な肉真珠を舐めまくる。
「……ハウエルぅ、あああぁん、あぁっ、ひゃあぁん、あぁっ、あぁああぁっ!」
アゼルがシーツをつかんで、腰を無意識に愛撫の刺激に合わせて揺らしながら絶頂した。
絶頂して脱力したアゼルの髪を撫で、腕枕をしてしばらく落ち着くまで待っていると、アゼルはハウエルの胸元に顔をうずめて、すぅすぅと穏やかな寝息を立て始めてしまった。
(まだ挿れてないが、まあ、悪くないな、こういうまったりした感じも)
ハウエルは、絶頂のあとにやってくる余韻と甘い気だるさに、つい眠り込んでしまったアゼルをかわいらしいと思った。
ハウエルはアゼルを起こさないようにそっとベットから出て、床に落ちてしまっていた毛布をアゼルの体に優しくかけた。
女騎士たちのような力強さはなく、アゼルはどこか儚げというか華奢に思える。
「処女かどうか確認するの忘れた」
頭をかきながら、ハウエルは書斎にもどったのは明け方であった。
アゼルはシーツの乱れや愛蜜のしみで、昨夜ハウエルが夜這いに来たのが夢ではなかったと気がついた。気になるのは、ハウエルがアゼルだけを感じさせて射精せずに帰ったことである。
それは、なんとなくまだ子供扱いされたような感じがしたのだった。
禁書によると男性は射精が快感の最高潮であると書かれてある。
まだアゼルなんて相手にもならないと言われたような感じがする。
「おはよう、アゼル」
書斎から出て食堂で遅めの朝食を食べているハウエルがパンを頬ばりながら言った。
「あの、ハウエル……」
「ん?」
「なんでもない……」
ハウエルが食事をしているのをアゼルは微笑しながら見つめていた。
「アゼル、わからないことがあるんだが、あとで書斎に来てくれないか?」
「わかった。手が空いたら行きますね」
普段よりどこかアゼルの様子がおかしいことに侍女が気がついた。
「何かございましたか?」
侍女は何か手落ちがあったのかと、気になって聞いたのだが、アゼルはどきっとした。
「な、なんでもありません」
「はぁ、それならよろしいのですが」
侍女は首をかしげてから、あまり気にせず別の仕事に戻っていった。

15
「神聖教団は他の宗教と対立したけど、規模の拡大のために、他の宗教から改宗した異民族を受け入れてきた歴史があります」
アゼルはハウエルに講義している。
「新たな人物が集まったと教典には記されているだけだけどね」
「同盟したってことか」
「そうね」
帝国の歴史は教団の歴史でもある、と書いた学者がいるが帝国が新たな領土を新天地として開拓してきた歴史と教団の拡大は一致する。
「故郷の地を奪われて最後まで抵抗した民族も多かったけど、降伏して生き残ることを選んだ民族もいます。それらの民族でも、血の能力を残そうと考えた民族は教団に入教しました」
「初期は信者も結婚を認められてなかったはずだが、可能だったのか?」
「内部で養子縁組や弟子を取るということの実情は結婚したってこと」
「結婚はしてないが、別の血縁関係や身近にいられる方法を考えたわけだ」

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