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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 21

「んっ、うぅっ……」
性感を制御していないシーラの意識が戻りかけていて、小さなうめき声を洩らした。
すると、ギルディアスの勃起を膣肉が絞り取るように締めつけ始める。気絶していて弛緩していた体が意識が戻るより先に反応している。
シーラの視界に獣人がよだれを流しながら犯している姿が見えてくる。
「あっ、あぁっ、はぅ、んっ、ああぁっ……はっ、貴様、何をしている!」
シーラが性感を遮断する寸前に、ギルディアスの勃起が膣内で脈動した。
ギルディアスがのしかかるように前のめりになりながら孕めとばかりにしがみつく。
どくっどくっどくっどひゅうぅっ!
ギルディアスは大量の精液をシーラの膣内に放ちながら息絶えた。
獣人の放つ精液は人のものより、濃く大量なのである。勃起の隙間から逆流した精液が吹き出す。シーラは射精が終わるまでギルディアスの体に下敷きにされて動けなかった。
「やっと死んだか」
シーラは醒めた目でギルディアスの死骸を見下ろしてから、剣を回収した。
ギルディアスが殺害されたことを女海賊シルヴィアが聞けば、必ずこの港街に戻ってくる。
シーラはギルディアスの残党も殺害するために、宿屋の主人から脅して聞き出しておいた酒場に行こうとして、自分の股間からまだ獣人の精液が流れ落ちてくることに苦笑した。
獣人に犯された気分は、バラドに犯された時のことを思い出させた。
気分を落ち着かせようと、シーラは客室で入浴と返り血のついていない軍服に着替えを済まして、酒場に向かった。
酒場ではまだ男たちが母娘を並べて犯している真っ最中である。
「すぐ神聖教団の教会に行きなさい。こいつらの仲間が気がついて追って来る前に」
男たちを惨殺し、犯されていた母娘に教会へ逃げ込むことを教えた。
シーラは酒場から出る。
シーラが次に向かったのは港街を含める周辺の村などを統治している領主の館である。
港街が周辺では一番大きな街であり、領主の館もこの街にある。

14
細工師アゼルのように組織を利用するつもりで立場を受け入れている者もいる。
それとは逆に組織の中で活動することに生きがいを見いだしている者もいる。
どちらも極端といえなくもない。
星詠みの巫女と異名を持つ占星術師は後者である。アゼルは法術を知識と技術としてとらえているが、星詠みの巫女は法術そのものではなく、あらゆる出来事は未来の予兆であると考えている。
人々が法術を使うことやあらゆる行動の結果で歴史の大きな流れも変化していく。
巫女は世界の崩壊と再生について考え、歴史学者のような知識から未来を予測して人々を導くことに生きがいを感じていた。
アゼルは、いつか世界が崩壊しようが、遥か遠い未来より、今が大事と考えている。
星詠みの巫女は今の生きていることに飽きた人々に遠い未来を語り、過去の歴史について教え、戒律に従い生きることで過ちを繰り返すことから解脱できると教える伝道師である。
アゼルは戒律など健康管理や気休めにすぎず、とにかく大人数で何かをしていることで信仰している気分を満喫するためのものと考えている。
星詠みの巫女と細工師アゼルとは意見が合わない。信者たちも星詠みの巫女を支持する信者とアゼルを支持する信者では、神聖教団の根底である宗教に対する考えが異なっている。
星詠みの巫女。
法術細工師。
この二人とは違う考えの人物がいる。
神聖教団で退魔師と異名を持つ人物である。
信者以外でも教団に依頼を受ければ、法術によってわざわいを退けるために各地に出向いて行く。
星詠みの巫女に依頼すると、退魔師が出向して解決。その報酬は教団に寄付される。
退魔師は法術そのものが人のものではないのではないかと考えている。
星詠みの巫女の終末論によると、いにしえの神々が再び世界に出現、神々の戦いに巻き込まれてほとんどの民は滅び去る。
退魔師はいにしえの神々の使途、つまり他の宗教の呪術師と戦う存在で、女神の恩恵を見せるために使わされた戦乙女だと星詠みの巫女は言うが、そんな役目は自分ではなく星詠みの巫女がすればいいと退魔師はぼやいている。

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