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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 3

片手の指と片足の指は小指を切り落としたところで、商人は自白したという。
しかし、シーラは「見せしめにする」と商人を勃起させて根元をきつく縛った。
全ての指をハサミで切り落とし、最後に勃起したままのぺニスを切断した。
アジトに火を放ち、火傷させた容疑者たちの脚を狙い、動けなくなったところで、油をかけて生きたまま焼き殺したという。
顔立ちは整っているが普段は寡黙で笑顔など見せない。しかし、血なまぐさい行為をするときは、目を輝かせて満面の笑みを浮かべている。
そんな女騎士が男を追跡している。


「海賊に拉致されて密航。さて何処に逃げたのかしらね……」
騎士団には諜報員が帝国各地で活躍している。
海賊に襲撃された村あたりで妖術師は消息を絶ち、おそらく海賊に拉致されたと思われる。
その報告を聞いたシーラはわずかに目を細めたのみで何も言わなかった。
だが、諜報員は無言の威圧感を感じた。
「引き続き調査を頼むわね」
そう言ったシーラと同格の隊長エミルは諜報員に調査費用の入った小袋を手渡す。
諜報員は逃げるように宿屋の部屋から出ていく。
「さて、シーラ隊長。これからどうするつもりなの?」
「奴が帝国から脱けようと逃がさない……」
エミルはシーラが妖術師の男にこれほど執着するのか理解できなかった。
「私はここで引き返して他の残党を追う。総長にはシーラが隣国に渡ったと伝えておくわ」
「ええ……」
一瞬だがエミルは、シーラの声に感情を感じた気がしたのだが、気のせいだと思いなおした。
「なら、出国の手配は騎士団で」
「自分でやる」
シーラは窓の外の曇り空を見ながら言った。
「そうね、好きにすればいい。じゃあね」
エミルは、宿屋から出てくるとため息をついた。
以前からシーラは一匹狼と聞いていた。
一緒に旅を続けてきて、よく隊長職でいられるものだとあきれたが、戦闘の実力ではシーラの足元にも及ばないことぐらいはエミルにもわかる。
「で、貴女はシーラを置いて港街から戻ってきたというわけですか?」
「そうです」
帝都の騎士団本部の副長の執務室でエミルは任務の成果を報告した。
三ヶ月の出向でテロリストのリーダー格の人物たちを十人始末したエミルとシーラは優秀だった。
「ご苦労様、あとはこちらで処理します」
副長ロクサーヌは穏やかな口調で言うと、エミルが一礼して退室した。
シーラは騎士団に所属しているが、テロリストには興味がない。
しかし、妖術師だけは特別な例外なのはロクサーヌにはわかっていた。
女騎士シーラは世界の情勢や騎士団がどうあるべきなどは、気にしていない。
ロクサーヌが気がかりなのは、シーラが妖術師を抹殺したあとのことだ。
再び騎士団に帰ってくるのかどうか。
ロクサーヌにとってシーラは必要な仲間だった。
騎士団総長のバラド・グルトリーからロクサーヌが騎士団を奪ったあと、副長に就任する人物としてシーラに期待している。
バラドは若い頃は勇猛果敢な騎士だったが、今では肥満した巨漢で、私腹を肥やすだけの権勢欲のカタマリのような人物に成り果てた。
シーラが、妖術師を追跡する旅に出ることを許可したのはロクサーヌである。



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