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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 17

シーラは男が誰なのかわからなかった。
視界はぼやけている。吐き気は抑えたが息苦しい。声が出せない。
男は部屋の中を見渡し、壁に塗られた毒薬に別の毒薬をかけて、毒を部屋中に死んだ女がばらまいたのに気がついた。
男が呪文らしきものを詠唱すると、シーラの視界が戻りはじめ、息苦しさがやわらいだ。
しかし、体に力が入らない。
男はシーラの服を剥ぎ取り全裸にして、体中を撫で回していた。
「感覚のいくつかを自分で遮断しているようだ。これでは解毒の法術の効果が全身に行き渡らない。おい、感覚を解放しろ。死ぬぞ」
「……嫌だ」
シーラが声を出した。
まだ大声は出せない。
「とはいえ、このまま見殺しにはできん。荒療治だが、覚悟しろよ」
男はシーラの全身に小瓶から垂らした液体を塗りたくっていった。
バラドに純潔を奪われた時に使われた媚薬を思いだしてしまい、シーラの全身が無意識にこわばる。顔は青ざめていたはずだ。
媚薬をぬられた肌がじんわりと火照り始める。男にバラドと同じ媚薬を塗られたと思い、バラドの前でしたように強く感覚の遮断を念じた。
何をされようが、性感を殺したはずだった。
「ここにも塗るがこれは治療だからな」
男の指先がシーラの無毛の恥丘をまさぐり、われ目を撫で上げ、膣内に指を挿入すると媚薬を塗つける。触られても感じないはずだった。
「はっ、はうっ、あぁっ、んっ……」
「よし、もっと感じるんだ」
忘れようとしていた性感がシーラを襲う。バラドの媚薬がぞわぞわとした寒気を含む快感なら、男の媚薬は膣肉を熱く溶かすような快感だった。
男の指先がまさぐるたびに、快感がそこからやんわりと全身を包むようだった。
鋭い突き抜けるような性感とはちがうが、蕩けさせられていくのをシーラはどうすることもできない。男は媚薬のついた指先を唇に近づけ、シーラは男の指先を求めるように舐めた。
男は服を脱ぐと自分の体中に媚薬を塗る。
男はシーラの肌に自分の肌を合わせて、シーラのしっとりと汗ばんだ肌に媚薬をなじませる。
全身が蕩けてしまうような気がして、シーラは男の体にしがみつき、肩や背中に爪を立てた。
「まるで猫のようだな」
男はそう言うと立ち上がった。
シーラは男の腰や脚にしがみついて、目の前の勃起に顔を近づけた。
「ちょっと待て」
男はシーラの体を撫で、汗と媚薬の混ざりあったものを自分の勃起に塗った。
シーラはそうするのが当然のように男の勃起を舐めしゃぶっていた。
舐める舌が止められない。口にくわえて舐めしゃぶっていると男が腰を引いて逃げた。
シーラはしがみついて、舐め続ける。
「んくっ、んっ……」
男のぬるっとした精液が舌の上に放たれた。
シーラはうっとりとしながら、こくっ、こくっ、と喉を小さく鳴らして男の精液を飲み込んだ。
シーラは男の体を舐めまわした。
男が再び勃起すると、目を潤ませてせがむ。
男が仰向けになると、シーラは自分から上に跨がり、濡れまくっている膣穴に男の勃起を沈めた。
男の胸板に顔をつけて絶頂のあとで脱力しきって、目を閉じていると眠ってしまった。
気がつくと男は立ち去り、シーラの体には旅人が使うマントがかけられていた。
部屋の毒は浄化されており、シーラの体もあれほど激しく交わったのに、すっきりとして疲れが取れているような気がした。
廃墟を出てシーラは村に到着すると毒におかされていた村人たちは、すでに立ち去った男の作った解毒薬で治療されていた。
シーラは村人から男の名前を聞き出した。
追跡中の四人の逃亡者の最後の一人だとそこで気がついたのである。
毒の治療をしてシーラ命を救ったが、同時にシーラの心を閉ざす感覚遮断を破った。
その時の夢を見て夜中に目がさめる。

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