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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 14

皇帝が媚薬を使用していることで、そこは暗黙のうちに宮廷会議のメンバーである貴族たちも皇帝の崩御が近いことはわかっている。
誰が宰相か後見役に就任するか。
その有力候補であるバラドが皇帝の崩御までは帝位後継者の選出を中断する意思を表明、さらに皇帝の弟君ではないどちらかを帝にと考えていることを、議会メンバーに知らせる会議であった。
もう一人の有力候補、神聖教団の大神官はこの会議を欠席している。
そのため、保留ということで宮廷会議メンバーは妥協したともいえる。
大神官が宮廷会議不在の理由は、神聖教団内部の有力者たちが革命分子として離脱したことや、政治介入への自粛などが考えられる。
表向きは病欠と申請されている。
神聖教団内部の有力者七人のうち教団に残ったのは三人しかいない。
副長ロクサーヌからの提案。
騎士団と神聖教団の合併。
そんな重要事項の使者として選ばれた人物がハウエルである。ハウエル自身はそうとは知らない。別の用件、偽りの依頼を言い渡されている。
「総長バラドの排斥および神聖教団内部の統一」
アゼルは、四人の有力者たちが教団を離脱するときに残ると決めた。
実力と貢献度、そして若さ。
神聖教団の大神官候補となる人物。
アゼルはこれからの神聖教団のありかたを考えることから逃避している。
他の二人が神聖教団の権威の維持を考えているが、アゼルは自分のやりたいことさえ許されるなら、どんな組織てあれかまわなかった。
ロクサーヌに協力することで発生する損得について、書状が焼けるのを見ながら考えた。
こんなとき、あの男ならどうするだろう。
教団を離脱した四人のうち反革命組織を結成しなかったのは、あの男だけである。
奇跡の治療を行う男。
彼に自分はどこまで近づいたのだろうか。
アゼルは自分を見失いつつあった。
神聖教団と騎士団を合併した新組織の設立。
そのとき旧騎士団総長バラドを排斥する。
神聖教団を騎士団との合併させるためには、残り二人の大神官候補をアゼルに逆らえないようにして利用しなけれはならない。
ハウエルに残り二人の大神官候補を堕とさせる。
アゼル自身は手は出せないが、ハウエルに協力することはできる。

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