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堕落させまくりっ!
官能リレー小説 - ファンタジー系

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堕落させまくりっ! 11

バラドはロクサーヌの柔肌を撫でながら言う。
ロクサーヌの女体は実際の年齢よりも若々しく艶やかである。二十代後半から三十代前半の体つきを保っているのである。
媚薬には、女体の老化を遅延させる効果があらわれる場合がある。
媚薬を摂取しても、誰でも若さを維持できるわけではなかった。
ここはロクサーヌの私邸。
総長や副長となると屯所の宿舎以外に私邸を持つことが許されている。
ロクサーヌの寝室で媚薬入りの酒を飲んでいないバラドの腕枕で、少し酔ったロクサーヌが寝そべって話しているのだった。

「自分の愛人を名前も知らぬ他人に手放すと?」
ロクサーヌの声にチクッと嫌味がまざっている。
「騎士団においては、どんなに身分差があっても恋愛は乗り越えられる、というのは素敵だろう」
「……恋愛ですか?」
バラドらしくない言葉だとロクサーヌが思わず、バラドの顔をまじまじと見つめてしまう。
こうして初めて騎士団内で諜報員が隊長の「飼い主」となる事例が認められた。
これは王族である姫君が、平民の男に嫁ぐようなものである。
「せめてハウエルを騎士に格上げするか、エミルを降格するかするべきかもしれません」
「たしか男と女は身分など関係なく対等であるべきだ、とお前は主張しているのではなかったか……この話はここまでにしよう。……ロクサーヌ……」
バラドが名前を呼んで唇を重ねると舌を入れてくる。ロクサーヌは目を閉じてキスを受け入れながら、考えることを中断して快感に身をゆだねる。
バラドが媚薬を使っていない性交の時は、別人のように優しく愛撫して求めてくる。
もしも、別の男に抱かれて、その男と結婚したいとバラドに言ったら、バラドはどんな顔をするか見てみたいと愛撫されながら思ってしまった。
ロクサーヌは、バラドの勃起を挿入されて突かれながら思わず言った。
「あぁっ、今だけでもいい、おねがい、もっと抱きしめて、私を離さないで……ああぁっ!」
バラドがロクサーヌを抱きしめて、深々と勃起を膣奥に沈めたまま身を震わせる。
どくっ、どくっ、どくっ、と鼓動のような勢いで白濁汁を放った。
子を孕めない体したのもバラドで、この瞬間にロクサーヌの心まで抱きしめているのもバラドだった。ロクサーヌはじんわりとした熱い白濁汁が膣内から溢れてくる感じを味わうように、目を閉じている。
結婚を許可されて、エミルはハウエルに所有されることになった。


バラドが王宮にて宮廷会議に参列し、騎士団本部屯所を留守にしている午後に執務室にロクサーヌはハウエルを呼び出した。
結婚を承認するが、条件があることを告げられたハウエルが驚いた表情を浮かべた。
身分差がある結婚を認められた驚きと条件として特殊任務が与えられて、その任務の内容を聞いて驚いてしまったのだ。
「貴方が断るなら結婚は認められない。特殊任務は他の者に任すだけのこと」
特殊任務が行われていると知ってしまった以上は引き受けなければ、機密保持のために抹殺されかねないとハウエルは考えた。
「わかりました」
ハウエルが答えるとロクサーヌは神聖教団の細工師に会いに行くように告げた。
神聖教団の細工師は帝都から西にある商業都市の館で暮らしていた。
魔法具を作る職人だが、変わった嗜好の持ち主で武器や防具を作ることは開発費を稼ぐためにしているだけにすぎない。

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