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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 97


豊は、財産の差し押さえに出向いた。
財宝の確保は、素早く動くことが最優先だ。
竜が退治されたことが噂になれば、周辺の住民や領主が所有権を主張して、色々と面倒なのだ。
幸い、少年はテレポートできるから、人里離れた場所に巣があっても、全く問題にならない。

今回の巣には、竜の女は一人も居なかった。
居ないのが普通なのだが、少々残念に思う少年である。
純血の竜は居ないが、半竜の女が3人居たので後宮送りにした。
少年はドワーフを呼び出して、財宝の回収と、祭りの設営準備を命じた。
女達を尼僧院に送ったあと、地元の領主に竜退治の報告と、祭りの開催を連絡した。

戦後処理を終えた少年は、後夜祭の会場に向かった。
獣人の相手は、明日にするからだ。
お礼と言うのが少し気になるが、行ってみれば分かる事だ。
豊にとって今は祭りの続きを楽しむのが、最優先課題だった。

少年は目に留まった女を、片端から抱いていた。
祭り独特の高揚感と、女神の使いと言う肩書きは絶大で、誰も止めない。
なにせ、豊穣を司るミューゼの代言者だ。
抱かれた場合の御利益は、折り紙付だ。

おまけに、ミューゼは復讐も司る神様だ。
逆らった時の天罰の恐ろしさは、ミューの活躍で証明されている。
それに加え、抱いた女には金貨や宝石を一掴みずつ渡しているから、なおさら歓迎されていた。
仮に孕んだとしても、子供一人分の養育費には充分な額だ。

中には家に隠れる女も居るが、美人の居場所は、抱いて骨抜きにした女が白状してくれる。
ミューゼの使いが扉を叩いたら、誰も拒めない。
逆に、不妊に悩む妻を、娘を抱いてもらおうと、アピールに来るものまで出る始末だ。
噂を聞いた近隣の村から、夜通し歩いて抱かれに来た女も居た。
豊は翌朝までの10時間で、街で目に付く美人を殆ど抱いた。およそ、百五十名くらいだろうか?

惜しげもなく、ミューゼの神通力を行使している。全員が孕むのは、間違いないだろう。
10ヵ月後の出産がどうなるやら、今から心配である。助産婦の数が足りなくなりそうだ。
まぁ、彼ら自身で何とか手配するだろうなと、無責任に少年は考えた。

朝日が昇り始めて乱交は終わった。
熱中しすぎて、うっかり瞑想修行を忘れてしまう忙しさだ。
現実世界の分身は、無事に退院できたようだが、さすがに淫行に励む時間は無かったようだ。


豊は加速睡眠をした後に、獣人の村近くに転移した。
竜の隠れ里と同じく、結界で隠された集落のようで、ただの荒地にしか見えない。
やろうと思えば強引に侵入できるが、そうすると結界を張った人に反動が及ぶ。

少年は、魔力を込めたこぶしで、結界の要石を軽くノックした。
中では鐘を撞いたような音が、聞こえるはずだ。
訪問には少し早すぎる時刻だが、獣人は早起きだ。問題ないだろう。

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