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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 93

「お待ちしていました、竜使い様」
驚いたことに、経産竜が居た。ハグレ竜の妻の牝竜は、珍しい。
牡竜が卵を盗んで育てて、嫁さんにしたのだろう。
他にも、人間や亜人の女がハーレムに入れられているようだ。
平然と挨拶するのは、夫の敗北は想定内だったのだろう。

「戦利品を貰いにきたよ」
帝国や王国の国庫の金を、自由に使うのは気がひける。
トップの彼が望めば使えるのだが、性格的にためらいがあるのだ。
その点、倒した竜の財宝を頂くのは合法だ。
周辺の人間から搾取したお宝だと、考えなければ。の話だが。

豊は、5%だけ地元に還元することにした。
冒険者に退治されない限り、竜の巣穴の宝は増え続ける。
巣穴の主が交代したら丸ごと引継ぎされるので、数百年〜千年以上掛けて貯めたお宝だ。
だから5%でも、縄張り内の年間総生産額を軽く超える。

なま物はどうしよう?と、少年は悩んだ。
ハーレムの女と、食料庫の中身の扱いだ。
竜を倒した記念の祭りを開催して、食料を施すことにした。
女は家に返すことにした。豊は既にハーレム持ちで、女に不自由はしていない。
他人のお手つき女を、後生大事に抱え込む必要は無いのだ。

獣人族は、故郷にゲートを開いて送ってやった。
人間は、最寄の教団尼僧院に、金を持たせて送り込んだ。
残ったのは、経産竜と娘だ。娘は三名で、純粋な竜の娘が一人と、半竜の娘が二人だ。
母子ともに竜王城にお持ち帰りする事にした。

豊は、巣を隅々まで探索した。
殺されたり、喰われた人の地縛霊が居たので、神の力で輪廻の流れに戻した。
財宝は運びきれないので、一部を魔法でゴーレムにして荷運びさせた。
ゲートでどんどん運び出している。
最後に山賊が住み着かないように、幻惑魔法で入り口に簡易結界を施した。

戸締りをして城に帰ったら、私室は財宝で一杯だった。
豊は財宝を使って、竜王城の改装工事をしたドワーフに給料を払うことにした。
材料費も帝国の国庫に返却すると、給料とあわせると財宝の3%程度を使ってしまった。
少年は残り全部をつぎ込んで、後宮を造営するよう指示を出した。
かなり大規模な後宮が完成するだろう。
他にもハグレ竜は居るから、少々の浪費は問題にならない。

少年は、連れ帰った女達には、手を付けない事にした。
ある程度の女竜が集まったら、卵の祭りをするつもりなのだ。
その時に官僚に混ざっている竜達も、一緒に孕ませる計画だ。
二人の半竜は、祭りでは孕ませないが、今はまだ相手にする暇がないようだ。

一仕事終えた豊は、帝国首都のドワーフ酒場に転移した。
そこには、非番や無職の小人が24時間たむろしている。
声を掛けて、調理師や祭りの造営を手伝いを集めてゆく。
竜から解放した町で、少年は派手に祭りを開催するつもりなのだ。
お祭り好きなドワーフは、無償で協力してくれた。祭りで振舞われる酒が、報酬代わりだ。


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