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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 92

南方諸島の通商連合と東方の軍事大国のスパイだ。
白状したご褒美にたっぷりと子種を注ぎ込んで、豊はスパイたちを官僚長の元へ出頭させた。
どうやら、二重スパイにする事になったようだ。
陰謀を企てさせたら、竜に敵う者は居ない。四方の大国は、欺瞞情報に踊らされるだろう。

そんな事に熱中していたら、側仕え5名に手をつける時間がなくなってしまった。
仕方がないので風呂場で背中を流させて、後日の楽しみとして解放した。

豊は、恒例の瞑想修行と、現実世界の観察をした。
分身の退院は明日に決まったようだ。異常な回復力に、医師が頭を捻っている。
豊が竜の精気を分けたから、当然の現象なのだが。
最後の夜なので、部屋で最初に抱いた看護士を抱いていると、他の二人が乱入して4Pになったようだ。
特に精神改変は手伝ってないので、純粋に分身の成果だ。

豊は、今夜は普通に眠ることにした。
今の彼は内職をしなくても、路銀に困ることは無いからだ。
少年は今日抱いた女官長達三人と、一緒に眠ることにした。


深夜、豊は敵の気配を感じて目覚めた。
牡竜だ。超高高度をジェット気流に乗って、接近している。
強い敵意を持つ思念が、テレパシーで届いたので気が付いたのだ。
話し合いの余地は無いので、豊は静かにベッドから出ると迎撃のために屋上に出た。
水平線の向こうなので姿は見えない。
「立ち去れ」と、思念を送ってみると「殺す」と返事が返ってきた。
経験の浅い相手で助かった。精神感応で位置が丸分かりだ。

少年は瞬間的に魔力を練り上げ、核撃の魔法を打ち込んだ。完全な奇襲攻撃になったはずだ。
飛んでいる高度が高いから、周りに被害が及ぶ心配が無い。あまり手加減せずに、魔力をつぎ込める。
真夜中の空に、偽物の太陽が浮かんだ。魔法で核爆発が起こる、恐ろしい世界だ。
白く輝く空を何人目撃しただろうかと、少年はのんきに考えた。

敵意が急に薄まった。直撃ではないが、気絶をしたのだろう。
考えてみれば、当然だ。戦略級に近い核爆発だから、直撃でなくても充分な威力だろう。
あの高さから落ちれば、竜といえども死ぬ。しばらくして、気配が消えた。
一頭目の挑戦者は、こうして姿を見ることも無く撃退された。

戦闘で完全に目が覚めた豊は、王城の資料室に来ていた。
教壇を通じて集めた、ハグレ竜の巣穴の位置を確認するためだ。
地図上で竜の飛来方角と王都に定規を当てて、線上に巣穴が無いか確認してみる。
直線から少し外れるが、気流の流れと地図図法のずれを考慮に入れると、出発点の算出ができた。

豊はテレポートで、巣穴の付近に移動した。
予想が当たったようだ。牡竜の気配が残っていない。
迎撃した竜の巣穴で間違いないだろう。
少年はずかずかと、洞窟に踏み入った。財宝を頂くのが目的だ。

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