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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 87

二人に中出しは拒絶されるので、少年は路線変更した。
両脇に二人をはべらせて、接触は軽い愛撫に留めて、とにかくイチャつくのだ。
ムラムラモヤモヤはするが、中途半端に繋がるより欲求不満が少なくて済む。
放置されがちで、不満がたまっていた二人の妻にも好評だ。
ホッペにチューだの、ボインタッチだの、そんな軽い感じのイチャつきだ。
それで喜ぶ女性陣の精神構造が理解不能な豊だが、それなりに楽しいので、竜王都に到着するまで止めなかった。

竜王都に到着した豊は、欲求不満だった。
食欲は満たしてある。列車内で妻とイチャつく時に、食べさせ合いをしたから満腹だ。
トイレも済ませてあるし、睡眠欲も無い。
簡潔に結論を言うと、性欲をもてあましていた。

誰かを孕ませないと満足できない、強烈な種付け欲求だ。
自慰や手コキ、パイズリ、フェラチオなどでは発散できない。
そんな彼の目に付いたのは、側仕えを束ねる女官長だった。
背が高く胸が薄い、鉛筆のような印象の女性だ。
言動がカリッとした固めの印象で、外見と合わせると鉛筆なのだ。

決して不美人ではない。一般的な評価で言えば、美人に該当するだろう。
ただ、バランの趣味からは外れていたようだ。とても幸いな事に。
少年は彼女を呼び止め、強引に手を引いてベッドルームに連れ込んだ。

「君を、今すぐ抱きたい」
「え?」
単刀直入に豊は言った。
彼の言葉に、女官長は混乱した。
なにしろ、今まで直接的な性欲対象にされた経験が無いのだ。
10代の頃から20年近く竜王城に勤めていたので、バランと豊以外の男性と接触経験が無いのだ。
そしてバランは、細身な彼女を一度も女と見なさなかった。

「そんな、私はつまらない女ですよ?」
「僕は、そう思わない。抱きたくなる程、素敵だ」
長年、自分を不美人だと思い込んでいた女は戸惑った。
ひょっとして、からかわれているのでは?等とも考える。
少年は、その疑念を一言で否定したが、女は信じない。

豊は言葉での説得をあきらめて、直接的な交渉に切り替えた。
有無を言わせず、口付けを交わす。女官長のファーストキスを奪ったのだが、少年は気付いていない。
女は、すっと力を抜いた。
後輩達に、竜王に求められたら体を開くよう教育したのは自分だ。
そんな自分が王の求めを拒む理由はない。そんな、義務的な感情が働いたのだ。

「ちゃんと、僕を見て欲しいな」
豊は、少しいらついていた。彼女は匂いでは誘誘って、態度では興味無いと言うのだ。
彼が女官長に目をつけたのは、立場的に命令ができるだけでなく、自分に対する好意を発していたからだ。
こんな相手なら、ニンフや魔神の村の住人を相手にするほうが良い。
彼女らは、妙な駆け引きはしようとしない。
マグロみたいに寝転がって、相手を無視したりしないのだ。
人間の女は嘘をつく生き物だが、ここまで酷いのは珍しい。

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