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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 84

脱衣場で裸になっていたら、ペタペタと複数の足音が聞こえてきた。
現れたのは、幸いなことに姫ドワーフたちだった。
豊が贈ったアメジストの指輪をはめているから、中央領域の姫なのだろう。
このタイミングの出現は、侍従が手を回したのだろうか?
彼女達は種付けが成功して、妊娠臭も漂い始めているから、第一子が着々と育っているのだろう。
これ以上の種付けが生物学的に不可能なのが、残念だ。

ふと、子作りできないが、性交はできるのに気が付いた。
そこに気付けば後はいつもの展開、うねうね、ぐねぐね、ぬぽぬぽだ。
豊は数十人の美少女の手コキや足コキ、フェラチオを堪能していた。
パイズリだけは無理だった。物理的な乳サイズの問題で。
竜の豊満ボディも良いが、姫ドワーフの膨らみかけの肢体もかなり良い。
実家の生意気な生き物を思い出して、少し萎えるのが難点だ。
痺れを切らした侍従が呼びにくるまで、少年の入浴タイムは続いた。

午前10時。予定より1時間遅れで女皇帝の葬儀が始まった。
豊が入場してゲスト席に座ると、会場がざわめいた。
二千年の空位が続いた竜神皇帝に、人間が即位する予定だと噂が流れているのだ。
腹芸に長けた外交官でさえ、動揺を隠し切れなかった。
現れたのが、どう見ても、平凡な少年にしか見えないのだ。

竜の中で取分けて力が強く強大なものが、竜神として君臨する伝説は良く知られた御伽噺だ。
時さえも操る竜神は、神に伍する力を振るい、世界各地を気ままに食い散らして歩くという。
ドワーフたちは竜神の怒りに触れぬよう、皇帝の座を明け渡して加護を祈るのだという。
果たして目の前の少年が、そのような強大な力を持っているのだろうか?
外交官達の疑問は、当然である。

葬儀が終わると、少年は挨拶も早々に引き上げた。
即位していない今はまだ、ただのドワーフの客人であり、挨拶する理由も義理も無いからだ。
隠しているつもりの視線にさらされるのも、耐え難い苦痛だった。
竜の感覚を持つので、気配で丸わかりなのだ。

皇族専用エリアに引きこもった彼を、追いかけようとする者は居なかった。
戻った場所が、彼が次期皇帝であると物語っていたし、立ち入りが許されない場所だ。
外交官達は、腹の探りあいを始めた。少年の正体を得るためだ。
誰も少年を知るものは居なかった。手掛かりが無く、推測も不能だった。出身地すら不詳なのだ。
お互いに何も知らない事を隠しあったまま、ひたすら不毛な探りあいが続いた。

晩餐に少年は現れなかった。
情報を期待していた参列者は、拍子抜けした。
その頃の少年は、プライベートエリアで姫たちとイチャついていた。
肉体言語を駆使した遊びではなく、カルタ遊びや、目隠し鬼などで戯れていたのだ。
内政問題は、竜王国の閣僚とミューゼ教団の協力でやる事がないし、軍事面の心配も無い。

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