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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 78

道徳は、絶対的な価値基準にはなりえない。と言うのが、今の豊の持論だ。
それは百年程度の時間の流れで覆ってしまう、脆弱なものなのだ。
日本でも江戸時代から、明治期の洋風価値観の導入時期、敗戦後の占領教育など、価値観が変わった次期が幾つもある。
今の少年は、敵と味方、牡と牝の竜の考え方に染まっている。

「条件がひとつ。分割払いにしますね。一度に孕ませて終わりは勿体無い」
「承知した」
「あと、他の男を村に入れるのもNGですよ。僕は嫉妬深いから」
「竜の牡の性質は理解しておる」
契約が成立したので、豊は手近な女に襲い掛かって組み伏せた。
襲い掛かるといっても暴力的な動きではない。ちゃんと愛撫を施して濡らすし、痛い思いはさせない。

だが、相手を見た交わりかと問われれば、少し違うかもしれない。
肉欲と快楽優先の動きなのだ。精神面のつながりは二の次と言うより、考えていない。
相手の女も、少年を生バイブ兼子種供給機としか見ていないので、お互い様である。
ニンフ相手も愛の無い交わりだが、あちらは生殖欲求が先立つので肉欲優先の村とは雰囲気が違う。

第三者的観点からすれば、それは正しくサバトと呼ばれる光景だった。
少年は、中だろうが外だろうが関係なく、衝動の赴くまま精を迸らせていた。
普段は中出しに執着する少年とは、えらく違う雰囲気である。

女体をオナホールのように扱う楽しさが、そうさせていた。
嫁さんが居ても、AVや風俗の楽しさは別口の心地よさと言えば良いだろうか。
あとは、他の神様の信者を寝取ってしまうのはまずいと、遠慮が働いた。
心まで重ねると、どうしても種付け衝動が出るのだが、体だけの交わりだとそうなりにくいのだ。

普段は行わない、パイズリやフェラチオで存分に性欲を抜きまくる。
いつもなら独占欲が働きすぎて、すぐに挿入するから、とても新鮮だ。
1週間に及ぶ、苦行じみた姫ドワーフの種付けの後だけに、無駄撃ちをしたい気持ちもある。
二時間ほど存分に楽しんだ挙句、少年は帰ることにした。
また今度、暇があれば遊びに来ようと心に決めて。


竜王城に戻ると、慌しい雰囲気に包まれていた。
ドワーフの数が増えている。聞けば、改装工事がすぐに始まるとの事だった。
竜王即位までの間に、雰囲気を一新する事になったのだという。

要望を聞かれたので、豊は思いつくままに答えた。
採光を良くして、明るい雰囲気にすること。
側仕えの居住区を快適にすること。
地下に帝国直通の地下鉄駅を作る事などだ。
人件費は無尽蔵のドワーフの労働力があるし、材料も帝国から融通して貰えば問題ないだろう。

そんな打ち合わせをしているうち、明日の即位式のため御用列車で移動するよう連絡が来た。
官僚長も同行するように命じて、中央広場の地下へと向かう。
テレポートで移動すれば時間の無駄は少ないが、列車の洗練された豪華さを少年は気に入ったのだ。

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