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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 67

そういえば、ヒーローといえばミューはどうなったのだろう。と少年は確認してみた。
元気いっぱいだった。
みゅーみゅー言いながら、世界各地で平和のために戦っている。
彼女への信仰力も集まりつつあるが、眷属神なので、最終的に親分に魔力が献上される。
少しだけだが、片言の会話も出来るようになったようだ。がんばれ、甲冑メカ少女。

他の人たちの様子も見てみるかと、豊は意識を集中した。
まずは竜の村…。レディドラゴンたちは、相変わらずだ。
まぁ、数百年生きた存在が、一月も経ってないのに変わるわけが無い。

テレサは、卵の世話をする毎日みたいだ。
転卵しては太陽で熱くなった砂をかけ直すのが、竜の卵の育て方だ。
時々遠くを見つめて、豊を思い出して切なげな吐息を吐いている。
暇になった時、会いに行って上げないと駄目かなと少年は思った。

雑貨屋のナリサさんは、懐妊を確信したみたいだ。産む気満々で居てくれるのが嬉しい。
旦那は…ベリスの娼館で特殊プレイに興じている。ちょっと、お仕置きが必要だな。
眠っているナリサさんを起こして、外出着に着替えさせる。
財布を持たせたら、旦那の元へ強制テレポート。
尻にバイブを差し込まれて鞭打たれている理由を、何と説明するのか面白そうだが観察は止めておこう。

湖と森のニンフはその日暮らしのままだ。
彼らの生活は、永久に変わらないだろう。そういう生き物だから。
とりあえず皆、孕んでいるので、あの辺りで神隠しが発生することは当分なさそうだ。

港町ベリスの様子も確認する。
ウェイトレスの子はレイプまがいの脅迫で、卑屈で陰気な性格になっていた。
オドオドビクビクする姿は、見ていて痛々しい。
少し、常識を身につけて貰いたいと思ったのだが、薬が効きすぎたようだ。
普通の方法では…戻らないだろうな。もう一度会って、再洗脳してあげるべきか、悩む。

教母ゼリアは、貞操帯を履かなくなった。
お腹の中に子が宿っているから、もう子宮を守る必要は無いからだ。
周りの信者は、純粋に羨ましがっている。
ミルク売りを通じて、教母懐妊の噂はベリス中に流れている。

噂といえば、豊の噂も流れているようだ。
ガチホモのドワーフに拉致されて、輪姦されていると。
少年は、思わず頭を抱えた。何て噂を流しやがるのだと憤慨しても、止めようが無い。

借金の質に囚われた少年のために、救出基金が設立されていた。
大陸全土で集まったのが、金貨五千枚。日本円で五億円だ。かなり驚きの金額だ。
それだけ多くの人が自分を案じていてくれたのだと、少年の心の中が暖かくなった。
募金は、同時多発誘拐で助けた尼や一般女性が先頭に立って集めたみたいだ。
ミューが活躍してレイプ被害を免れた人も、募金に参加してくれている。

助けた尼を見て、同時多発誘拐の実行者が気になったので、確認してみる。
竜王の命令で実行犯は死刑執行になっていた。証拠不充分で黒幕は不明のままだ。

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