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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 66

豊は気付いていないが、来年も種付け依頼をされるのは決定事項らしい。
そもそも今年の過密日程は、巡礼者の豊に取り入るためねじ込んだので、本当はもっと余裕があるそうだ。
勿体無い話だ。予定に余裕があれば、姫ドワーフの処女膜を観察したり、ネップリ舐めて愛撫できたはずだ。

さて、乱交が終わって最終日。豊がこの世界に来てから19日目だ。

ここまでの話の流れをまとめておこう。
八日目に尻軽ウェイトレスに説教。
九日目に神様代行に就任。教母に種付け。反救世主認定される。尼僧院の同時多発誘拐を阻止。
十、11日目はヒーローとして出動する毎日。豊の名声が赤丸急上昇。
12日目神罰執行機メカ・ミューゼ、ミューを起動。トロッコでドワーフ地下帝国帝都へ。女皇帝に面会直後に崩御。
13日目山岳領域の姫ドワーフ四百人に種付け完了。
14〜19日目残る六領域の姫ドワーフに種付け。

で、今に至る。
19日目といっても、殆ど日付変更に近い真夜中だ。実質的に20日目に近い。
1週間に渡る乱交の直後だが、豊の調子は絶好調だ。
ニンフの時と違い、竜乳酒という精気の回復手段があったからだ。
消耗と同時に超回復を繰り返したものだから、精気の増え方が半端ではなかった。

姫ドワーフとの交流で、生物的に既に限界と思われていた造精能力は、あっさりと限界突破した。
限界を超えた、更に一つ上の次元に達している。
今は睾丸の大きさが物理的に有り得ない状態なので、亜空間結界に封じ込めてしまった。
精液製造時に、玉から溶鉱炉並みの熱量が発生しても大丈夫。亜空間に余剰熱は廃棄される。
半田ごて並の熱さの玉袋で焼印された姫ドワーフは可哀想だったが、あんな事故はもう起きないだろう。

亜空間収納のお陰で、見た目上のサイズは普通の睾丸と変わらない。
ただし、発生する精気の量の桁が五つほど飛んだ。自家用発電が原子力発電所に変わったくらいの出力の差だ。
精気の量がそのまま竜の強さとなるのだが、歴代の牡竜全部の合計を超えると思う。
強大だった女神やヒーローの魔力が、今ではカレーの福神漬け程度の価値だ。

ミューゼの影やヒーローは、今では遠藤豊の化身(アヴァタール)のほんの一面、一属性に過ぎない。
今なら反救世主として黒い噂をされても、飲み込まれないだろう。
力がここまで増えると、パワーの上限は存在しない気がしてきた。

単純にパワー総量で考えると、本質を見誤る。超常的存在になったが、今でも少年は遠藤豊のままだ。
より問題となるのは、それを使いこなす自分の意識を定義する方法だろう。
自分が人間だと思っていると、その常識に縛られるし、ヒーローだと思うとヒーローの限界に縛られる。

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