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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 7

そう渡されたのは、刀だった。竜神の剣程じゃないけどかなり長い。
「長老さん・・・これは。」
「アカツキ。これはな、昔ある人間から譲られたものじゃ。エリルの
父親が使っていたが、何度も助けられたと言っておった。」
アカツキを持ってみた。うん?結構見た目よりも軽い。
まるで腕の一部のような感覚だ。
「どうやら、アカツキを使えるようじゃの。流石は主殿じゃ。」
何も主なんて言わなくても・・・とツッコミたいけど。
長老さんはもう一つ、僕にブレスレットを渡した。
「豊殿、これも身につけなさい。防御シールドが発動する、それで敵の
攻撃を防ぐのじゃ。」
僕はブレスレッドを右の手首に付けると、直ぐ発光して何やら
7色のシールドが僕の周りを覆った。
「こ、これは・・・。」
「うむ。すぐに見えなくなるから安心せい。敵の攻撃を受けた時に現れる
防禦シールドじゃ。ただし、あまり攻撃は受けるでないぞ。消えてしまうんでな。」
それらをパッと身に付けて、豊は戦いに出た。
先程の魔法のかかった屋敷から出ると、数匹の竜と多くの魔物が戦っていた。
その中でエリルの姿を探すと戦場のほぼ中央部。他の魔物とはあきらかに違う、人間の格好をした二人の前にボロボロになり倒れていた。

「ったく弱ぇ弱ぇ。これじゃただの蜥蜴じゃねぇか」
赤毛の乱暴そうな男は人間一人分はありそうな巨大な鋼の剣を背負いながらそう吐き捨てた。
「そういうな。お前が人間離れしてるのが悪いのだ。この里のドラゴンは十分強い」
男の側にいた黒いローブを纏った金髪の美女は多少呆れた顔になる。輝く金髪に翡翠のような蒼い瞳、純白の肌には染み一つない。観るものに寒気すら感じさせる絶世の美女の言葉に、男は鼻で笑う。
「十分強いって・・・この程度でか。冗談にもならねぇ。アイツの命令さえなけりゃこんな場所にはこねぇよ」

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