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竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

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竜使いの少年 51

しばらくして豊は射精した。いつものファンタジー技の、子宮内射精である。
いつもと違うのは、排卵ホルモンの匂いを感じなかった事だ。
少年は肉棒を抜くと、教母のへその下に手のひらを当てて魔法を使った。
ミューゼの豊穣の神通力を力の元にして、豊の精液を触媒として子宮に働きかける魔術だ。

「何の魔術を使ったのですか?」
「ミューゼの豊穣の力を注ぎました。三日後の月の障りで子種が根付かない状態でしたから、胎の調子を整えました」
ゼリアの質問に答えて、豊は肉棒を再び挿入した。
そうする間にも、魔術で精液が分解され子宮の内壁に作用していく。

「あ、お腹の底が熱くなって来ました」
「この状態で注げば、ほぼ確実に授かるはずです」
そのまま少年は抜挿を繰り返す。
魔法の力が卵巣まで及んで、排卵ホルモンの匂いがし始めたので、豊は肉棒を子宮にねじ込んだ。

ふと思い出して、乳房を口に含む。
軽く噛んで、竜乳があふれ出して来たのを吸いながら、激しい射精を始める。
これこそ正しい竜の交尾方法だ。
最後で思い出すのが間に合ったから良いものの、あと少しで画竜点睛を欠く所だった。

乳首から噴乳しながら、子宮に精液を注がれる快感に美熟女は絶叫した。
あまりの快感に白目を剥いて、開いた口からよだれがこぼれる。
膣の筋肉がうごめき、少年の肉棒に適合する形に変化した。

竜の牡と牝の番いが誕生した瞬間だ。
正確には人間の牡と半竜の牝のつがいだが。
これ以後番いの牡が死ぬまで、牝は他の牡を受け付けなくなる。

交尾が完了した後、一同は大会議場に移動していた。
今後の対応を協議するためである。
ミルク流通部門の所有する魔法テレタイプ器は、ミューゼの啓示事件以降、問い合わせの質問で動きっぱなしだ。
本来の業務に支障をきたすので、早く打開しないといけない。

「まず皆さんにして頂きたいのは、正しい教義の把握です。これは、教団初期の説話集を読んでください」
豊の言葉に頷いて、眼鏡の史書が史料を探しに行った。
「最近の解釈が入った聖典は、間違いだらけなので読むだけにしてください。古い話との矛盾があれば、それが異端です」
書記が、豊の言葉を逐一記録している。
そのうち、代言者の説話集として出版されることを少年は知らない。
知っていたら、こんなに落ち着いていられるわけが無い。

「他には、ここ七百年におきたミューゼ教団で奇跡とされている事象は、神の手によるものでは有りません」
少年の言葉に、さすがに動揺が走る。
「あ、聖者が悪いわけじゃ無いですよ。彼らを非難してはいけません。異端を把握せずに人を放置した神の罪です」
さらに動揺が走る。
普通の人間には、神に罪を問う事など想像の埒外にあることだ。
改めて、全権委任された者の凄さを体感した。

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