PiPi's World 投稿小説

竜使いの少年
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 24
 26
の最後へ

竜使いの少年 26

午後7時。
祭りの本番が始まって5時間が経過し、ようやく折り返し地点に到達である。
相手にする竜の年齢もどんどん上昇している。
外見の若さのお陰で年齢差を超えて欲情できるが、千年単位の歳月を数える老成した竜たちである。
生半可な事では彼女達を満足させられないのだが、豊少年には強力な武器があった。

彼は、天性ともいえる甘えの技術を持っていたのだ。
竜は授乳される経験を持たないため、甘える経験の蓄積が存在しない。
しかも、性格の形成される幼少期を爬虫類としてすごすため、冷淡で残忍な性格になりやすいのだ。

その点、豊は元が人間でなので甘え方が上手である。
健気で可愛い夫育成計画のマニュアルに沿って育てられたため、精神年齢が三十路に突入した影響は少ない。
そんな詳細はともかく、年上殺しのオーラは洗練される一方なので、後半戦の交尾も上手くいくだろう。

15人目の妻であるジョセフィーヌとの一年から帰還した少年は、妻達のキスを受けていた。
噛み砕いた食事の口移しという、嬉し恥ずかしのサービスつきだ。
5分の回復時間の間にキスタイムをねじ込むため、途中から食事方法がキス+口移しに変更されたのだ。

豊は順調に成長していた。
魔法の技量は導師級の腕となっていたし、武術は護身用の域を超え、師範クラスになっている。
その他、医学や芸術分野など知識も相当な水準に達している。
達人、名人と呼ばれるには更なる研鑽が必要だが、折り返し地点である事を考えると終了時にどれだけ成長しているか楽しみである。

精神的には考えすぎで卑屈だった性質は、前向きな性格という要素を加えて、思慮深い思いやりのある性格と変わった。
導きの効果を除外しても、30代の精神年齢になればそれなりに深みを増すものだ。
もちろん、甘えん坊技術も健在である。
あえて男のプライドを捨てる勇気も、重要な資質だと割り切るようになったのだ。

肉体の変化は、主に生殖器に現れている。
5時間の間に肉棒は黒光りして二回りほど成長したし、精力も格段に上昇した。
龍精丸で点火され、竜乳を5時間に渡って投与された精巣は、完全に成熟していた。
精気溢れる今の状態なら、外部のエネルギー源が無くても竜変化可能だろう。

順調に交尾は繰り返され、ついに最後の一人、剣の村の真の最長老であるアンドレアとの交尾が完了した。
少年の射精能力は、驚きを超えて呆れてしまうほど常軌を逸した水準に進化していた。
これだけの成長が起こった原因は、はっきりしない。
竜乳の大量摂取が原因なのか、もともとの素質なのか、若い牡に特有の現象なのか、検証しようが無い。
エロ小説の主人公補正が理由と言う真相は、ここだけの秘密である。
一番最後のアンドレアの腹は、精液で臨月と見誤るほど膨らみ、正常に卵を産めるか危ぶまれている。

祭りの総仕上げとして30人のお休みのキスを受けた豊は、長老の家へと帰還した。
体感時間で30年ぶりの帰宅である。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す