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大淫者の宿命星
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大淫者の宿命星 9

乳房や股間を避けて拭く。
正面側を拭き終わると声をかける。
「背中も拭くから身体のむきを変えて」
背中は肩甲骨のあたり、背骨のあたり、ついでに手がとどく、あばら骨のまわりの脇腹のあたりも拭く。
腰か尻の割れ目の始点の尾てい骨あたりを、へそのかわりの左右の折り返しポイントにする。
全身を拭き終わる前に、体温が奪われて肌が冷たくなってしまったのは、ちょっと失敗。
今度はお湯で濡らしたタオルにしよう。



俺は拭き終わると彼女の背中に抱きついた。
そして、うなじや首筋にキスをした。
「あったかい……」
しばらく、肌があたたまるまで抱き締めてから、俺は彼女に仰向けになってもらった。
かぶさるように上から抱きしめる。
「なんかすごく安心する、もっとぎゅってして」
俺はその声を聞いて興奮してしまう。
キスをしてから、我慢できずに乳房を激しく揉んだ。そして、乳首を吸い、しゃぶり、舌で舐め転がし、甘噛みした。
「あ、あぁん、やだぁ、んっ、おっばいだけでいきそうになっちゃった……」
抱きついてきた彼女がはぁ、はぁ、と息を乱して、耳もとで恥ずかしそうに囁いてきた。
目隠しをして、俺も我慢しながら、じらしまくったのも無駄ではなかったらしい。
「こっちはどうかな?」
俺はそっと彼女の股間の若草あたりを撫でた。


目隠しをしたままで、いきなり避けられていた敏感な股間を弄られて、ビクッと彼女が反応した。
「驚いた?」
「うん……ちょっと」
彼女の鼓動がどきどき鳴っているのが抱きしめると、よくわかる。
俺はさらに彼女のわれ目を指先で撫でまわして、敏感な肉真珠を探り出す。
くにっ、くにっ、とこねくりまわした。
「くっ……ぁ……はぁっ……んぁっ……んっ!」
彼女が身体をくねらせて、あえぎ声を上げる。
柔肌をじわじわ責めていたときよりも、切なげで激しいあえぎ声だった。
このまま、弄っていたら彼女は絶頂しそうな感じだ。俺は肉真珠を弄る指先をすべらせて、彼女の熱い濡れている膣穴に、中指と人指し指を挿入した。指先を彼女の肉襞がぎゅっと締めつけてくる。
親指で肉真珠は弄った。
こういうとき、人の指ってすごく便利だなぁと感心する。反対側の手で彼女の左乳房を揉んだ。
のけぞらせた裸身をさざなみが起こったみたいに震わせて、泣きそうな声を出した。
広めの旅館の和室に、彼女の声が淫靡な楽器の音色のように響きわたる。
「もぅ、わたし、だめぇ……いくっ……いっちゃうぅ……ああぁぁあぁっ!!」
これが潮吹きか。
熱い飛沫が射精するみたいに、ぷしゃっ、とほとばしり、俺の手をびしょ濡れにする。
俺がゆっくりと、まだひくひくと反応している膣穴から指を抜き出すと、彼女がぐったりと脱力していく。
俺は身を起こして彼女の潮吹きしたばかりの姿をながめてみた。
蒲団の上で、浴衣に愛蜜をしたたらせて、脚は開いたまま投げ出されている感じがする。
手首を縛られているので、どことなく双乳を隠すように腕を曲げている。見えそうで見えない。
顔は少し横向きになっていて、唇はわずかに開いて、まだ息が乱れている。
その姿の淫らさに俺は胸を高鳴らせていた。
彼女も俺の勃起をしゃぶって、いかせたとき、こんなに興奮したのかな。
俺は彼女の膝を軽く曲げさせて大股びらきにして、脚の間にしゃがんだ。

勃起したものをつかんで、先端を彼女のわれ目に当てると、一気に奥まで突き挿れた。
「んぁっ、いったばっかりなのにぃ……」
彼女の両脚を脇に抱えるようにして、腰をゆっくりと揺らしていく。
「……あぅん、ぁあぁ、ぁ、あっ、あぁん、んっ……」
俺が勃起を奥に抽送するリズムに合わせて、彼女のあえぎ声が溢れ出す。
もっと奥まで、俺は彼女の両脚を肩にかけるようにして突き動かしながら彼女に言った。
「目隠しをずらして見てごらん」
彼女が頭を振ったりして身悶えている間に、目隠しがわりの帯紐がゆるんできている。
彼女の柔らかく弾力のある乳房が抽送のリズムで揺れている。
彼女が縛られた両手を顔に近づけたので、勃起を深く沈めまま腰のゆらしを止めた。
目隠しをずらすときに、身体が揺れていたら、指先が彼女の目に当たるかもしれない。
彼女が目隠しを外すと、部屋の照明がまぶしいのか瞬きしている。
「俺のが、ずっぼり入ってるのが見える?」
「……はい」
返事はとても小さい声だった。顔だけでなく耳も真っ赤にしている。恥じらっている表情を見ながら、俺はまた腰を揺らして突き動かす。

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