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大淫者の宿命星
官能リレー小説 - ファンタジー系

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大淫者の宿命星 5

――ちろっ。
谷間から勃起の先端がはみ出たとき、彼女が敏感な鈴口の小さなわれ目を舐めた。
ぞくぞくっと、俺の全身の肌が粟立つぐらい気持ちよかった。
勃起の竿は乳房の谷間の感触、先端は彼女の唇や舌の愛撫で、抗いがたい快感が全身に広がってきて、頭がぼんやりしてきた。
――んちゅ、れろっ、れろっ。
手こきともフェラチオだけともちがう、パイズリとフェラチオの愛撫。
「すげぇ、気持ちいいっ、ううっ」

自分でも限界が近づいてきているのがわかる。息が乱れているのに、腰を思わず突き上げてしまう。頭の中が真っ白になる。
「うぅっ、もう、出そうだ……ああっ」
彼女はそれを聞いて、すかさず乳房の谷間から勃起を解放して、優しく両手で包むように握って、先端をぱくりとくわえて、目を閉じた。
彼女の舌が、まるでうながすように口の中で勃起の先端を舐めている。
官能の限界を迎えて、俺は腰から背筋まで突き抜ける射精の快感に背中を弓なりに反らせて、彼女の口腔に白濁した精液をぶちまげた。
彼女は脈打ちながら射精している間、ずっと口を離さずに精液を飲み込んでいる。
すっかり俺の全身が脱力しきったころ、彼女はようやく唇を離した。
「ふぁっ……ぁ……すごく熱い……」
うっとりとしたような声で彼女はそう言うと、添い寝をするように肌をよせてきて囁く。
「おつかれさま。寝ようか、疲れたでしょ?」
俺はうなずくと目を閉じた。彼女が俺の頬にキスをしてから「おやすみ」と言った。
彼女の穏やかな寝息を聞きながら、セックスの心地よい気だるさが眠気にかわっていき、深い眠りに落ちていった。
翌朝、目ざめると彼女は白いブラウスに紺色のスーツという地味だが清潔感のある服装で、薄化粧をすましていた。
もう少し化粧が濃けれはアダルトDVDの女教師役の女優みたいなんだがな。あと眼鏡は必要だな。
勝手に頭の中で彼女をコスプレさせていると、彼女は爽やかな笑顔で「おはよう」と言う。
昨夜の艶やかさとのギャップに俺はどきっとした。こうして見ると美人だな。
「今、何時ぐらい?」
「7時すぎぐらい」
昨夜は何時までやっていたのか、よくわからない。でも、ぐっすり眠ったからか、なんかすっきりしている。
「ふふっ、あんなに出したのに勃ってる」
「こ、これは朝勃ちだから。トイレに行って小便すればおとなしくなるよ」
「そうかなぁ。あっ、シャワー浴びてくると気持ちいいよ」
俺がトイレに行って、シャワーを浴びてくると、彼女はテレビをつけて朝のニュース番組を見ていた。
「家に電話を入れておいたほうがいいよ。でも、ラブホテルで四回も出してすごく気持ちよかったって言えないよね」
くすくすと彼女が笑いながら、俺の顔を見ている。たぶん、よほど困った顔をしていたんだろうな。
こういうときは、一人暮らしのほうが気楽でいいな、と思う。


「なんか、おもしろがってないか?」
「嘘つくのが苦手な人なのね。そういう人って、私は好きだよ。彼女とデートしてました、あとで紹介するから、心配しないでいいよ、って言っちゃえば?」
「彼女?」
「俺、パパになっちゃった……って、おかあさんに感動の告白したら、朝からビックリしちゃうでしょ?」
「そりゃそうだ」
そう言った途端に携帯電話の着信音が鳴る。彼女がすばやくテレビを消した。
母親ではない。姉からの着信。
「……くわしい話はあとでするけど、ありがとう、姉さん。うん。バイト代が出たらメシぐらいおごるよ」
通話を終えて、ふぅ、とため息をついた。
「誰からの電話?」
「姉ちゃんからの電話。姉ちゃんの家にお酒飲んで酔いつぶれて泊まってるってことになってる」
「ふぅん、じゃあ、お姉さんに私を紹介するときは、早めに連絡してね」
彼女はちょっと残念そうな表情を浮かべたが、再びテレビをつけた。

気まずい空気がCMの軽快な音楽でごまかされる。たしかにやった。やりまくった。このまま、つきあっていくか、一夜だけのことで終わらせるのか。
煙草をくわえてソファーに座った。煙を大きく吸い込むと、まるで何日も喫煙していなかったときのようにくらくらとした。
「このあと、予定あるの?」
「あったらここにいないよ」
「じゃあ、もっと話そうよ。私はあなたのことをもっと知りたい。それに……私のことも興味を持ってほしいな。ねぇ、なんで私の名前とか聞いてくれないの?」
彼女が少し緊張しているのがわかった。
俺はテレビを消して、ベットのわきに腰を下ろしている彼女の隣に座った。

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