PiPi's World 投稿小説

悪魔の花嫁
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 1
 3
の最後へ

悪魔の花嫁 3

ぴきっ、そんな音が聞こえてきそうである。
「いいえ、今はマフラーを探しているんで。すいません、失礼しました。」
口調は丁寧だが扉をぴしゃん、と閉める手つきは荒い。
  もうこんなやり取り何回したかしら…。
ミイネは覚えていないようだが、これと似たやり取りは12回目である。
  こういう事態が発生するかもしれない事を考えておくべきだった……
商店街をいくら歩いて店に入ってもマフラーには出会えてすらいない。

  もう服屋という服屋は回った…かな?どうしようかしら…。上げる物を変えればいいんだろうけど…今年はマフラーをあげたいのっ!!
ミイネは一回言ったことはなっかなか変えないのであった。
  最終手段は手作りねっ!編み方は知ってるし、なんとかするわっ!もし使わなかったら屋根から逆さにつるしてやるんだからっ!!
「んぐっ!」
考え事にふけっていたせいで近づいてくる影に気づかず、ミイネは口に何かを詰め込まれた。
「ちょっと待っててくれよお〜仲良くしような、お嬢さん。」
黒い服に身を包んだ男が耳元で囁く。
「むぐっ、んっ!」

抵抗しても複数の人間に押さえつけられて身動きが取れない。そしてそのうち口の中に明らかに異質な刺激臭と甘ったるい味が広がっていく。
「よし、運ぶぞ。」
ついにミイネの意識は途絶えた。

「なあ、起きろよ。そろそろクスリ切れてんだろ?ただの麻酔なんだからさあ?」
そんな声と共に肩をゆすられる。
「ん…んん……」
男の指が首から鎖骨にかけてゆっくりと指を這わせる。

「ますます好みなんだよなあ〜、なあオニイサン、楽しみたいんだけどぉ、よ?」
今この二人がいるのは、二人か三人しか入れない様な狭い部屋で床一面には布団が敷かれている。その他には天井のランプしかない、そんな殺風景な部屋である。
「さっきから反応はあんだけどなあ。悪いなあ、お嬢ちゃん、オレもう我慢できそうにないし、寝てるキミを襲うのも面白そうだから…覚悟しろよ?」
 そういうと男は自分の上着を脱ぎ、ミイネの目に服をかぶせ頭の後ろで袖を結んだ。俗にいう目隠しだ。
「どこから…いかせてもらうか…」
首を這わせていた指をだんだんと下へおろし、そして腰から背中に手を回し、服の上からじっとりとなでる。

「楽しみはさあ…後にっていうのが…イキだろ、なあ?」
息が唇にかかるような距離での呟き。
「…ついで、んくっ」
「いやああぁ!!」
男がミイネの耳を甘噛みするとミイネの悲鳴が部屋の空気をひっかいた。
「おっと。起きてんじゃん。返事してくれないなんてオニイサンさびしいなあ〜」
ミイネは目隠しのせいで当たりが見えないせいかしきりに顔を左右に振っている。
「え〜っと、状況理解できてないよねえ?」
男はどんどん体を密着させる。
「簡単に言えば〜君があんまりにも“ど・ストライク”でさらっちゃったのさ」

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す