何よりも青年の黒い瞳が…自分の全てを肯定した上で温かく包み込んでくれるような優しげな眼差しが嬉しかった。
「あ…」
青年はその瞳と同じように優しげな手付きでクィルルの身体を抱き寄せ、そっと唇を重ねたのだった。
左手はクィルルの大きな乳房を包み込むように掴み、乳首を摘んでクリクリとイジる。
「んっ…んん…！」
唇を重ねたままのクィルルが身悶えする。
乳首は次第に固くなり、ピンと勃った。
今度は反対の乳房へと…。
一方、右手は更に下へ下へと下っていく。
やや肉付きの良いお腹を撫で下ろし、彼女の頭髪と同じ銀色に生い茂った陰毛に到達した。
茂みに隠された割れ目からは既に透明な果汁が大量に分泌され、溢れ出している。
中に指を滑り込ませると、もうぐしょぐしょに濡れていた。
男性を受け入れる準備は万全のようだ。
だがまだ挿れない。
割れ目に沿って指でゆっくりと撫で上げていく…。
「…あ！あぁ！あぁぁ！」
クィルルは身体を仰け反らせて可愛らしい喘ぎ声を上げた。
割れ目の頂点に辿り着く。
そこには包皮に守られた可愛らしいお豆が可愛らしく鎮座していた。
青年は指の腹で包皮をめくり、お豆を露わにする。
普段外気に触れる事の無い敏感なそれをキュッと摘んだ。
「…んあぁ！！？あ！そ…そこはダメですぅ〜！や…止めてぇ！あ！あぁ！！」
摘んだり指の腹で撫でたりするたび、喘ぎながらビクンッビクンッと快感に身体を痙攣させるクィルル。
「お…お願いぃ！もう本当に止めてぇ！あぁ！！でないと変になっちゃうぅ！あ！やだ！あぁ！あ！イク！イク！イっちゃうぅ！イきますうぅ！！んああぁぁ〜〜〜っ！！！」
ついにクィルルは絶頂を迎えた。
豊満な全身をピーンと硬直させ、ピュッピュッと数回小さく潮を噴いた。

「気持ち良かったですか？」
「はぁ…はぁ…はいぃ…き…気持ち良かったれふぅ…」
全身をぐったりと弛緩させ息も絶え絶えといった様子で答えるクィルル。
「そろそろ良いでしょうかねぇ…」
青年は自らのズボンと下着を下ろし剛直を取り出す。
こちらも既に準備は万端のようだった。
クィルルは青年の逞しい肉棒の先端が割れ目に当てがわれるのを感じた…と次の瞬間、肉棒は一気に彼女の膣内深くへと侵入してきたのだった。
同時に膣内の一点に鋭い傷みを感じた。
「あっ…」
青年も異変に気付く。
「おや…初めてでしたか…」
「はい…」
二人の結合部からクィルルの純潔の証である紅い一すじが流れ落ちた。
「良かったのですか？初めてが私のような男で…」
「もちろん…むしろあなたに捧げられて嬉しいです…」
その言葉を受けた青年はクィルルの身体をギュッと抱きしめ、答える代わりにゆっくりと腰を降り始めた。
「…あっ！あっ！あぁ！い…痛っ！」
初めの内は突かれる度に鋭い傷みがあった。
だがそれは次第に鈍痛へと変わり、やがて消えていった。
変わって快感が芽生え始め、それはひと突きごとに大きくなっていった。
それに伴って喘ぎ声も甘い響きを帯びた物へと変わっていく。
「…あ！あぁ！あん！いい！きもちいいぃ！あ！あん！あん！きもちいいですぅ！あっ！あぁん！…」
クィルルの両手が青年の背に回され、青年もクィルルの身体を優しく抱き締める。
青年の腰の動きは次第に速さを増してゆき、クィルルもまたそれに合わせて腰を揺らし始める。
誰に教えられた訳でもなく…それは本能の律動だった。
二人の律動は重なり、やがて一つになっていく…。
「…あっ！あ！あ！イ…イクぅ！私、もう…あぁ！イきますぅ！あっ！あ！あぁ！…」
「…私も…そろそろイきそうです…」
「あぁ…イクぅ！ああぁぁ…っ！！」
「うぅ…っ！」
先ずクィルルが絶頂に達し、ほぼ一瞬遅れて青年が達した。
クィルルは自らの膣内で青年の肉棒が力強く脈打つのを感じ、生命の種が自らの胎内に注ぎ込まれているのを感じた。
膣内射精は普通の事だ。
人の流入の少ない田舎の村では旅人に女を抱かせて子を成す風習がある。
村内婚を繰り返し、血が濃くなる事を防ぐための知恵だ。
さすがに遺伝子云々の知識までは無いが、近親交配が良くない事ぐらい、この世界の人々も知っている。


…チュン…チュン…

朝、小鳥達のさえずりでクィルルは目覚めた。
隣では青年が寝息を立てている。
二人とも全裸だ。
昨夜は何度も何度も激しく互いを求め合い、愛し合った。
どちらかと言うと処女だったクィルルの方が積極的に青年を求めた程だ。
最後には青年の上で淫らに腰を振り、喘ぎ狂い、乱れに乱れた。
クィルルはそれを思い出すと顔中がカァッと熱くなるのが自分でも判った。
（…そう言えば、まだ名前も聞いてなかったっけ…）
クィルルは隣で眠る青年の寝顔を見て思う。
昨夜あれだけ情熱的に愛し合いながら、相手の名前すら知らなかった事に今さら気付いた。
彼が目覚めたら、まず名前を聞こう…そんな事を彼女が思った、その時、それは起きた。

ズドオォォー―――ンッ！！！！

突然の轟音と衝撃に、部屋が、家が激しく揺さぶられる。
地震とは違う。
何か家自体に強い衝撃を与えられた感じだ。