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勇者のお供はボテ腹妊婦達
官能リレー小説 - ファンタジー系

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勇者のお供はボテ腹妊婦達 12

その言葉にシャルネとフェレンが口をつぐむ。
確かにその通りだ。今この状況下で1番殺されない可能性が高いのはリュートだけだった。
なぜならこの世界に徘徊するモンスターは、基本的にメスしか存在しないためである。
事実、行く手を阻むゾンビやゴーストも女性ばかりで男は1人として存在していない。
モンスターたちは自分に近い人間を積極的に襲い、メスなら食料にするか自分たちと同じ存在に変える。
だがオスならば貴重な交配相手として子種の1滴まで搾り尽くすのが当たり前となっている。
しょせんモンスターなので、救出が遅れれば精を搾り取られて死ぬことになる。
だが短時間ならすぐに死んでしまうことはないだろう。
自暴自棄に見えて、しっかり考えたうえでの発言である。
女たちは何とかリュートを止めようと言葉を探すが、彼以上の対策を出すことができず。
不承不承でも首を縦に振らざるを得なかった。
「・・・わかった。ここはおまえにまかせる」
「シャルネさん!?」
「他に手がねえ。急いで戻ってくれば何とかなるはずだ。教会に行けば予備の聖乳くらいあんだろう?」
「そ、それはもちろん・・・」
「リュ・・・ト、だ、ダメ・・・っ。わ、私のことなんてどうでもいい、からぁっ・・・!」
フィオナだけはそれでもリュートを止めようとしていたが。
リュートは優しく笑って姉の頭を撫でた。
「大丈夫。俺だってそう簡単に連中にヤラれたりしないよ。危なくなったらすぐに逃げるさ」
こうしてフィオナの抵抗もむなしく、リュートをおとりにした脱出作戦が実行に移されることとなった。
その内容はいたって簡単。まずリュートが先に出て連中を引き付け、そのスキに墓地から脱出。
教会に到着したらフェレンとフィオナはそこに残り、シャルネは聖乳を持ってリュートの救出とアンデッドの殲滅を行う、という流れだ。
「リュート。おまえ、くれぐれも無理するんじゃねえぞ?」
「わかってますって。シャルネさんにいろいろ鍛えられてますから大丈夫ですって」
リュートは軽い口調でそう言うが、実際はすぐに捕まってしまうだろうと彼女は踏んでいた。
だからこそ、シャルネはすぐに戻らなければならない。
アンデッドは死んでいる身の上だけに手加減を知らず、限界も知らない。
男を犯り殺さないことのほうがめずらしいくらいだ。
自分たちのためにその身を犠牲にしようとするイイ男を、死なせるつもりは毛頭なかった。
「・・・じゃ、行きます。後はよろしく頼みますよっ!うおおぉッ!?」
リュートはそう言うと大声を上げてゾンビたちを引き付ける。
男として一皮むけたリュートの命がけの作戦が今始まった。





「ハァ…ハァ…」
朦朧とする意識の中、リュートは考えていた。
いや、考えるというほど何かを考えている訳ではなかった。
ただ、漠然とした思考が頭に浮かんでは消えていく…ただそれだけだった。

あれからもう何時間ぐらい経ったんだろうなぁ…

姉さんは無事に赤ちゃんを産めただろうか…

もうリュートはずっと、休みなく女モンスター達に入れ替わり立ち替わり犯され続けている。
今も仰向けに寝転んだ彼の裸の下半身の上に一体の女ゾンビ(といっても冷たく青白い色の肌と光の無い濁った瞳を除けば生きている人間の女と何ら変わらないのだが)が後ろ向きにまたがって「おぉ…おぉ…」と喘ぎ声なのか呻き声なのか判らない声を上げている。
「うぅ…」
リュートは力無く一声だけ呻き、既に何発目なのか自分でも覚えていない射精を、もう生命を宿す事の無い女ゾンビの膣内へと放った。
女ゾンビが大きな尻を持ち上げると、その女性器からボタボタと精液が垂れ落ちる(死んでいるため女性器に魔法の膜は無い)。
だがリュートには一息吐く暇すら与えられない。
すぐに次の女モンスターがリュートの肉棒を求めて群がって来るのだから。
「……」
彼はふと自分の意識が遠のき始めたのを感じた。
(どうやら体力も精神力も限界…これで最期みたいだな…あぁ、この世界ともお別れかぁ…生まれてくる子供、この手で抱いてやりたかったなぁ…)
リュートの意識は深い闇へと沈んでいった…

…その時だった。
「プリフィケーション!!」
何やら声が聞こえたかと思った次の瞬間、辺り一面が カッ と眩い光に包まれた。
「「「…っ!!?」」」
女メイスや女ゾンビ達が一瞬にして消滅(成仏?)する。
それは超強力な浄化魔法だった。
「……?」
疲労困憊して体を起こす事もままならないリュートは頭だけ動かして声のした方を見た。
「リュートさん!助けに来ましたよ!」
「無事か!?リュート!」
シャルネとフェレンが自分の方に向かって駆けて来るのが見えた。
無事にフィオナを教会まで送り届け、助けに戻って来てくれたのだ。
(俺…助かった…?)
ホッと一安心した…と同時にリュートの意識はフッと途切れた。





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