異色の瞳 97
「なッなんか何時もと…」
ゼロは、その違和感を口にするが、直ぐに唇を塞がれてしまう。
フィウの舌が咥内に侵入してくると同時に、青臭く、苦いものが流れ込んでくる。
「んんッ!!?」
味といい、香りといい、先に放った自分の精液という事に気付いた。
ゆっくりとフィウが唇を離すと、悪戯に微笑んだ。
「半分おすそ分け」
そう言うと、急激に腰を動かし始めた。
絞め方や捻り方が違うのか、何時もの少し違った感触に、5分と待たずに出そうになってしまうゼロだが、フィウの腰をがっちり捕まえ、自分のペースにする事によって、何とか速射は免れる。
「んッ…んッ…ゼロ…」
蕩けた声で名を呼んでくるフィウに、ゼロは上体を起こし、唇を奪うと、そのままフィウを押し倒し、正常位へと体位を変える。
そして、フィウの両足をそれぞれの肩に担ぐと、リズミカルにストロークを始める。
長さを生かしたロングストロークから、奥又は浅い所を小刻みに刺激するショートストロークと、変化を付けてフィウを頂上へと導いて行く。
浅く戸間口で焦らすと、「もっと深く」とねだられるのだが、ゼロはその様子が可愛いらしく気に入っているので、良くやるのだ。
だが、ねだられたからと言って、直ぐに応じる程ゼロは甘くない。
そこから更に焦らして、懇願させるのだ。
「おッお願い…ゼロの大っきいの…奥まで突いて?…掻き交ぜて、めちゃくちゃにしてぇッ!」
「良く言えました」
ゼロが元来の悪戯っ子な笑みを浮かべると、ズブリと一気に奥を突き上げる。
「きゃふんッ!あッあッあッ…」
その衝撃にフィウは悲鳴を上げ、更にその後の激しい突き上げに、息をするのがやっとになってしまう。
「やぅッ…あッ…イッちゃ…」
フィウの膣壁がゼロのペ○スを切なそうに締め付け、絶頂に近い事を伝える。
「イケよ…僕もイクから…」
フルストロークを激しくし、スパートをかける。
「あッあッあ、あああッ!!!」
フィウが頂上に達し、ゼロのペ○スが手で捕まれたかの様に締め上げられると、その中をストロークするペ○スからは最高の快感が贈られ、喜びの精液を放つ。
最奥を突き、ビュービューとフィウの子宮に容赦無く精液を発射する。
活発な精子達は卵子を求めて子宮から卵管へと泳いで行く。
ヒクンヒクンとペ○スの痙攣が治まると、フィウの上に倒れ込む。
ハァハァと双方の荒い息が部屋に響き、それをBGMに余韻に浸る。
が、つかの間の休息であった。
「ディークさんが戻って来たぞぉ〜」
ノックと共に、ドア越しに聞こえるセフィルの声。