異色の瞳 93
「まっ、…そうだよな。やっぱ本当の姿が良いよな、誰だって。女の子のヤルも可愛いんだけどな」
ゼロがヤルの頭を撫でながら優しく囁く。ヤルは照れ臭そうに顔を赤らめてゼロに抱きついた。
「じゃ、すぐに終わらせるから…ちょっとだけ鍵、閉めてくれる?」
「…うん」
ゼロはピアスを調整し、ヤルは部屋のカギをがちゃりとかけた。部屋の外、廊下ではドタドタと他のメンバーが荷物を運ぶ音が聞こえている。
「ちょっとセフィル、落とさないでよー!」
「んな!!なんで俺がこんなに持たなきゃなんねーんだ!オマエそのバッグだけかよ!!」
「はあー?女の子に荷物持たせる気!?」
「っくそー!オイ、ディークさんどこ行ったんだよー!」
「調査でしょ、この街の!さっさと運べー!」
階段や馬車から響く音を聞きながら、ゼロとヤルは裸でベッドに横たわった。
「…ははっ、早く終わらせてセフィル手伝わないとな。」
「…うん。セフィル、きつそう」
「じゃ…いいか?ヤル?今日はいきなり入れるからな…」
ゼロの硬くなったモノの先端がヤルの割れ目にあてがわれた。薄い桃色のスジが少しずつ開いていく。
ググッと腰を突き出すゼロをキュウと締め付ける穴。
ヤルの口から吐息が漏れた。
「…き、きつくないか?」
心配そうな顔を近付けるゼロにヤルは口づけを交わす。
「…ゼロ、ヤル平気…もっと、いいよ」
「…おっけー。一気にいくからな」
ゼロのピストンが始まった。ギシギシとベッドを鳴らしヤルは突き上げられる。
2人の性器は繋がり、卑猥な音をたてながら快楽の液体が溢れていた。
--------
一方、ライムとレオナは馬車の馬に餌を与えていた。
「レオナぁ、あの獣人の子はどうなった?」
「うん。今レースさんが付いてる。傷はもう完全に治してあるからねー。」
「そっ」
むしゃむしゃと餌を食べる馬。2人の間に暫く沈黙が流れる。
話を切り出したのはレオナだった。
「…いつまでそのカッコしてんの?」
「おー?やっぱ似合わない?」
「確かに可愛いし綺麗だけど…いい加減にしないと壊れるよ?」
「結構気に入ってるんだけど。俺キレイ??」
「ライム!精を糧にしてる私たちが性別変わったりしたらバランス崩れるでしょー」
「そーだよなー分かってるよ、レオナ。ま、俺もセフィルの野郎が一番気に入ってるし、そろそろやめますか。へんしーん!」
ボワンと妙な音をたててライムの身体が少年のそれに戻った。
「まったくもー」
「へへ、やっぱこれでいいや」