異色の瞳 74
カララ…と温泉の入口が開く音がする。
「?…もぉ来たんか?」
セフィルが出入口に足を向け、歩みを進める。
そして視界に入ったのは一人の女性。
一糸纏わぬ姿でセフィルに気付くと、笑みを浮かべる。
セフィルはその女性を見るや否や動けなくなる。まるで金縛りにあったかの様に。
一瞬で頭の中に警告が響く。
アブナイ…ヒトジャナイ…キケン…
頭の中に響く警告の言葉。しかし身体が全く動かせない。
裸の女がセフィルに近付く。
その容姿は人間離れしている程美しい。
完璧なボディーライン。豊かに実る乳房。
「ふふッ…どうしたのかしら?」
不適な笑みを浮かべながらセフィルの身体に触れてくる。
そしてセフィルに顔を近付ける。
黒い瞳の中の縦長の瞳孔がセフィルの黒い瞳を見つめる。
「かわいい…」
そのまま唇を重ねると、セフィルの咥内に舌を侵入させ、唾液を流し込む。そして舌を搦め捕る。
セフィルは流し込まれる唾液を飲み込むしか術が無く、好い様に玩ばれる。
セフィルは自分の身体が焼ける程に熱くなる。
必死に抑えようとするも無駄で、ペ○スも臨戦体勢に入る。
「ふふ…どう?苦しい?射精したい?」
その言葉に目が虚ろになる。
「出させてあげる…死ぬまでね…」
セフィルの耳元で、そう囁くと、尿道に複数の虫を入れる。すると、睾丸がウネウネと蠢き、肥大化していく。
そして、射精を始めるセフィル。何時もは数十秒と続かない筈が、延々と続く。
ふと身体が自由になるが、余りの快感に立っていられず、崩れ落ちる。
声も出せず、ただ息を荒げて止まらない射精をするセフィルを一瞥すると、女はゼロの居る洗い場へと歩みを進める。
紅い瞳に黒い縦長の瞳孔の眼を持ち、所々身体にふさふさと柔らかい薄茶色の毛を生やした少年と、金と蒼い瞳に黒い縦長の瞳孔を持つ眼を持った銀色の髪の少年が見つめ合って微笑んでいる。
「あら、何て素敵な光景かしら…ふふっ」
ヤルとゼロは事が済んだばかりの余韻もあり、女に気づいていない。
「獣人の子ね。それと…見つけたわ、忌まわしい力の少年」
女の体が怪しく光を帯び始めた。艶かしい女性器からグロテスクな虫が沸いてくる。セフィルのペ○スを襲っている虫だ。
「お前の力は封じなくてはならない…獣人もろともイキナサイ!!」
虫が物凄いスピードでゼロ達に襲いかかる。
ハッと気づいた二人は間一髪でそれをかわすが、更に虫が追う。