異色の瞳 73
ヤルは訳が解らずキョトンとしている。
「ばッ!こんなとこで何言って…ッ!」
「いいじゃんかぁ〜!準備は出来てるんだしよぉ〜」
そう言って湯の中でセフィルに跨がり、挿入を開始する。
「じゃッじゃぁ僕達は身体でも洗ってるよ」
ぎこちなくゼロが言うとヤルを連れて洗い場へと消えていく。
「あッ!ゼロッ!くっそ逃げられた…」
「温泉ですりゃぁ早漏治るかもよ?」
「うッ!うるせッ!んなもん…治るわきゃ…ぁッ…ぁあッ…出るッ!」
開始僅か一分足らず…
ライムもセフィルが早いのは半分諦めがついているので、セフィルの射精は気にせずに腰を振る。
一方洗い場では、ヤルとゼロが洗いっこをしていた。
「ヤル、ゼロ、背中洗う」
そう言ってヤルは石鹸を付けたタオルでゼロの背中を擦る。
「あ〜気持ちい〜。さんきゅぅなぁ〜」
すると無意識下でゼロのペ○スが勃起していく。
「ゼロ、勃った…」
それをみたヤルは呟き、ゼロに身体を付けて、己の硬くなったペ○スをゼロの背中に擦り付ける。
本能的な所でその行為に走っているのだろう。
「…ヤル。こっちおいで…」
ヤルを呼び、抱き抱える。
「また思い出したのか?」
ヤルは俯いて首を振る。
「前、ゼロ、してくれた。それ、思った…」
「ぁ〜…そっち思い出したんかぁ…」
一度火照り出した身体を鎮める為に、ゼロはヤルに前戯を施す。
「ゼロ…」
潤んだ瞳のヤルに見つめられ、ゼロはヤルを抱え上げ、挿入を始める。
「ぁぁああッ!ゼロッ!」
「気持ち良いかい?」
ゼロは不思議とヤルとの行為には抵抗が無かった。
普段同性とは気が引けるが、獣の血が引き寄せるのか、ヤルとは自然にできる。
「ゼロッ…イイッ…」
ヤルも一心不乱に腰を振る。
「ヤル、コレ、大好き。ゼロ、ヤル、一つ。温かい」
「僕も…ヤルは特別だな」
ニッと笑うと、ゼロがヤルの奥の奥を突き上げる。
「きゃうッ!ゼロ、激し…。ヤル、も、ダメ…」
ヤルの動きが止まり、ゼロが突き上げるだけになると、ヤルの腸内がキュッと締まり、ゼロのペニスを圧迫する。
その強烈な締め付けから少し遅れて、ヤルが射精する。
「僕も出すよ…」
射精の脈動に合わせて蠢く胎内にゼロも精を放つ。
一方セフィル達はというと…
「俺が一回イクのに、何回イッてんだよι」
「ぅ、うるせぇッ!」
余韻に浸った後のライムからの痛いツッコミに強がる事しか出来ないでいた。
「まぁ〜しゃぁ〜ないかぁ〜。あッそろそろ女達が来るぞ?」
「ぁ〜…なら身体洗ってくる」
ザバッと立ち上がり、多少フラフラしながら洗い場へと向かっていく。