異色の瞳 72
相変わらず落ち着きがないセフィルをゼロは苦笑いで見ていた。
連れて来たのはヤルとライム。
「??デュークさんとエレンは?」
「デュークさんは『お前らだけで行って来い…』だと!エレンは…寝てる。」
「…なんで??」
意地悪そうに質問するゼロにセフィルが慌てる。
「そ、そりゃぁー…その…なぁ…」
「ついさっきまでレオナとヤッてたもんな!すげー激しかったぜ〜!なのにコイツ部屋から出て恥ずかしがってやんの!だっせー」
「んだとぉ!あんな最中に部屋に居れるかっつの!」
ニヤニヤしながらゼロが聞いた。
「だからエレンはお休み中ってわけか。じゃぁライムは?今日の分はしたのか??」
「いや、俺まだ平気ー!!っつかこいつウブ過ぎて笑えるよ!!」
チョンとセフィルの股間を触ると、セフィルは慌てて飛び退いた。
「ばっ、触んなぁ!!」
「だせーー」
そんなやり取りを見ていたヤルは、ゼロの手を引いた。
「ゼロ、早く」
「ああ、ごめんヤル。ほら二人とも、ヤルが退屈したじゃん。早く行こうぜ」
「おぅっ!」
ザーザーと降っていた雨は小降りになり、シトシトと情緒ある光景になっていた。宿を出て、暫く歩くと温泉に着いた。
客はまだ少ないようで、四人が脱衣場で脱いでいると先客が帰り貸切状態になった。
「ライムってそれが裸なのか?」
「おう、コイツこの全身タイツみたいな格好してっけど、これが皮膚なんだと」
「へぇー」
「すげ、貸切だぜー!!」
露天風呂はそこそこ広く、4人のテンションをハイにさせていた。
乳白色の湯に一斉に飛び込む。
「あっちぃ〜ッ!けど、気持ちいぃ〜」
セフィルが上機嫌で叫ぶ。
「凄ぇな。真っ白な湯だ」
ゼロも湯を掬って呟く。
「ぅ…何か白って…」
ライムが少々引き攣りながら言うと、皆は不思議そうに見る。
「せーしみたいだな。ハハッ!」
「んだよぉ〜!エロガキがぁ〜ッ!」
セフィルが拍子抜けしたとばかりに、ライムを小突く。
「ん〜…だから、何ての?」
ギュッとセフィルのペ○スを握る。
ビクッとするも他の二人からは湯の色で見えない。
「やっぱ何でもねぇ〜ッ!」
そう言っておきながらも、セフィルの硬くなりはじめたペ○スを湯面を揺らさない様にゆっくり扱き始める。
セフィルはゼロ達にバレない様、平静を装う。
「なぁセフィル…」
「なッなんだ?」
ライムが急に真顔になり、セフィルに問い掛ける。
「精液くれッ!何かこの色見てたら我慢できなくなった」
いきなりの発言に、セフィルとゼロは吹き出す。