異色の瞳 8
「う、うわぁ…すげー…」
ゼロはその信じがたい光景に釘付けになった。モンスターに犯される女性は少なくないし、何度か見かけたこともある。しかし男性、しかも少年が犯されている姿は初めてだった。
少年は前と後ろから激しく揺らされて喘ぎ続けていた。
グチュグチュと卑猥な音を立て雌は少年の精液を搾り取り、雄は少年の中に種を流し込んだ。
「や…だぁ…」
少年がぐったりとしてもなおモンスターの攻撃(?)は終わらない。
「あ、あぁ…」
更に少年を責め立てるモンスター達。少年はぐったりとしている。と、雌モンスターが牙を剥き出し、少年に噛み付こうとした。
「やばいっ!」
隠れて見ていたゼロが飛び出す。他人とはあまり関わりたくないが、さすがに目の前で人が死ぬのは勘弁だ。
ゼロにとってはザコモンスター、一瞬で二体を撃破した。少年はドサリと地面に落ちる。
「お、おぃ、大丈夫か?」
少年は目を開けず、苦しそうにハァハァと息をしている。その下半身にはまだ剥けていないペ○スがそそり立ち、ア○ルから液を垂らしていた。
そんな姿にゼロは胸がドキドキしていた。ついさっきまで犯されていたその部分がとてもイヤラしく見える。
「っ!な、何考えてんだ僕!男だぞ!男だぞ!こらぁ、勃つなって」
自分の下半身を叱り付ける。
「ぅ…一人で馬鹿みたいじゃん。そんなことより早くこいつどうにかしないと!」
ゼロは武術はそこそこ自信があるが、治療魔法などについては全く出来ない。仕方なく少年に服を着せて村の医者の場所へと運んでいった。
…10分後。診察を終えた医者にゼロは聞いてみた。
「あの…どうなの?」
「ふむ。彼は精気を吸い取られています。そしてそこへ魔物の精気が流れ込んでいる…非常に危険です。」
「そんな…」
「女性、男性に関係なく体内に魔物の種を入れられてしまうと…種が成長し、ほぼ100%死に至ります。」
「そ、そうなのか…」
「…助かる道が無いわけでは無いのです」
「えっ」
「種が育ってしまう前に龍族の精液を流し込めば…魔物の種は消えます」
医者は気まずそうにゼロの瞳を見つめた。
「見たところあなたは…龍族の方でしょう?」
「……そうか、だからあの時……」
ゼロはフィウとの事を思い出した。彼女もモンスターに襲われて…でもその後自分と交わった。
「やっぱり僕、龍族なのか…」
ゼロは少しずつ確信をしてくる。詳しく知る為にも早く旅に出よう!そう思った。
「まてよ?じゃあさっきの奴を助けるには…」
ゼロが医者を見る。医者は戸惑ったように頷く。
「はああ!?む、無理だよ!」
「…私は暫く外出して来ます。」
「ちょ、ちょっと」
医者はさっさと出ていってしまった。