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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 67

「デュークさん、頼りになる方ですね…」
「ホントね、大人の男って感じ!最初はちょっと怖かったけど…一番頼りになるわ」
「今日も一日中馬車の外で疲れただろうに…」

そういうとゼロは立ち上がった。

「僕、デュークさんと一緒に行ってくる。任せてばっかりで悪いし…」
「あ、じゃあアタシも行こうかな」

とフィウ。
二人でデュークのあとを追いかけていった。


「村長さんの家?」
「たぶんね」

村の人に聞きつつ、村長の家を目指す。
ふとフィウが呟いた。

「あ…ヤルは?いつもゼロと一緒だけど、着いてこなかったね」
「あぁ、疲れたのかな。レースさんの隣で丸くなってたから…」
「そう…」

沈黙が流れた。

「…どしたの?フィウ?」
「あの…私、身体が…」
「え?」
「昼間、目の前で、ほら、ね」
「あ、あぁ…」

ゼロも察したようだ。
馬車の中で、目の前で行われた行為。
フィウはそれの影響でとても身体が火照っていた。

「…お前ら?着いてきたのか?」
「わっ」

目の前に突然現れた巨体。

「で、デュークさん…」
「僕も一緒に聞こうと思って。デュークさんにばっかり迷惑かけてるし…」
「…。…村長の話はもう終わった。この先の道を聞いただけだ。」
「…そうか…遅かったなぁ」
「…。…ちょっと着いて来い」

そしてデュークが歩き出す。二人ともただ着いていった。
少し小道を抜けると、広い丘の上に着いた。眺めがとてもよく、大きな月が見える。


「すげぇ〜〜」
「綺麗ね…」
「…村長に聞いた。気に入ったか?」
「うん、すごいね」
「…さっきお前は俺に迷惑をかけていると言ったが…。二度と言うな。…迷惑などかかっていない。」
「あっ…分かった…ありがとう」

デュークは小さく微笑むと、ゼロの隣のフィウの様子に気がついた。

「…ふ、若いな。俺は先に戻るぞ」
「え?」

デュークの視線で、悟られたことに気づいたフィウ。

「ま、待って、デュークさん」
「…?」
「あ、あの、」

顔を赤らめながらフィウが言う。

「デュークさん、旅に参加して…一度も、その、…溜まってるんじゃないかな…?」
「フィ、フィウ、何言ってんの!?」

さすがにゼロもたじたじになる。


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