異色の瞳 63
「レオナ、きたんだぜ!」
そんなレオナを見てライムが言った。
「レオナは…昨日父さんにシテもらったのはコレくらいの時間だったからな、もうすぐ24時間たつょ?」
「何?まさか昨日言ってた…」
「そう、精ね」
ニヤニヤとライムの発言。
「俺はまだ平気だけどねー♪」
「せっ、精を与えなかったら…どうなんだよ?」
「力が無くなって、何も出来なくなって、ただ精を求めるだけの『インラン』な者になる!んで、それでも精が与えられなかったら死ぬこともあるんじゃないの?」
と、まるで人事のようにライムは話した。
「とにかく時間だし、レオナに与えてやってよ、精」
「んなこと言ってもなぁ」
ゼロは戸惑いつつ、馬車を走らせるデュークに聞いた。
「デュークさん、森あとどのくらいかな?」
「…まだ時間がかかるな」
「じゃぁ、少し停められる??」
「…今夜も魔物の側で野宿したいのなら停めてやる。魔物が居ない今のうちに抜けねばならんからな…」
ゼロはしかたなく皆に告げた。
「馬車は止められない。だから…」
レオナを見た。
「ココで、馬車の中で…今からやるしかない」
皆驚くやら戸惑うやら。
少し広めの馬車だが、皆から丸見えだ。目を逸らそうとしても、視界には入ってしまう。
「…レオナは平気、ですけど」
レオナは火照りながら言う。恥ずかしいという気持ちはカケラも無いらしい。
「さっすが龍と悪魔だよな!…で、問題は…」
「誰がしてあげるかって事ね」
フィウが面白半分で言う。男性陣は固まった。
みんなの目の前でやるなんて視姦嗜好でもない限り恥ずかしすぎる。
「レオナ…エレン君がいい、です。」
一気に皆の視線がエレンに集中した。
「ぼっ、僕ですか?!そんな、ムリですよ!そんな…」
慌てふためく。
「だって僕、こんなところで、しかも皆の前で…」
「…レオナはエレン君がいい。です…」
怪しい笑みを浮かべながらエレンの足を触りだすレオナ。エレンは離れようとしても、無駄だった。
レオナは人間で例えるならまだ7,8歳ほどの未熟な身体つきだ。胸は小さなポッチリがある程度、腹も柔らかく膨らんでいる。しかし人間ではない彼女は、狙った獲物は逃がさない。