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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 61

「あー、まてまて、オレにもよくワカンネェけど敵じゃ無いみたいだから…」
そういうとセフィルはゼロを見た。ゼロはまっすぐゴルゴーラを見ていた。

『さすがはゼロ様…軽く化けていたとは言え、私を見抜きましたか』
「…片目が熱いんだ。でも、何だか懐かしい暖かさだ。」
『…その左の瞳は…母君の…ですね』

「母?母さん?母さんは僕が小さい頃死んだよ」
『…そうですか。人間には感謝をします。種族が違うとは言え我が子同然に育ててくれた、そして良き仲間にもなってくれる…』
「…やっぱり、本当の母さんじゃないの?」
『…遺跡へ行くのです、ゼロ様。私達魔龍族はあなたを誇りに思っている。』

そう言うとゴルゴーラは再び巨大な龍に姿を変えた。

『私達魔龍族は破壊や殺戮を好むと言われていますが、実際そうでないものも多い。あなたの母君もとてもお優しい方だった』

ゴルゴーラはゼロを見つめ、周りの仲間を見つめて言う。


『これから先は人間や獣人では太刀打ちできない敵が襲ってくる場合もある。私の子供を二人、連れて行ってはくれないか?』
「え?」
「あぁ…」
「いいんじゃない?」
『その子らは魔龍と悪魔の混血だ。潜在能力がとても高い。役に立つはずだ』

「オレはライム。頼むぞ、バーカ」
「んなに!!?」
少年の方は相変わらずセフィルにちょっかいを出す。

「…えと、レオナです。…よろしく」
「よろしくね、レオナちゃん。」


『ただ、能力を維持するために必要なことがある』
「何です?」
『精だ。魔龍族と悪魔族の悪い性質も受け継いでしまっている。24時間に1回は精を与えてくれ。』
「せっ、精ってまさか…」
『良いことに男性が多い。二人とも名器だ、満足できるだろう』

そして再びゼロを見つめると、ゴルゴーラはツバサを広げ消えていった。
『自分達の足で、遺跡へと行くのです。お慕いしております、ゼロ様…』



風が止み、静かになった森の中。しばらく沈黙が流れた。
「まっ、深く考えても仕方ねーし、また明日から頑張ろうぜ!ふたりとも宜しくな」
ゼロがさっぱりとした声言うと、みんな馬車へと向かう。
「そうね、いきましょ、レオナちゃん。」
フィウやレースはレオナと戻る。
「行くぞバーカ」
「あぁ?!まだ毛も生えてないようなガキのくせにぃ!」
「木精獣に」
「わぁぁああ!言うな!」
そんな二人をエレンやデュークは不思議そうに見ていた。



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