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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 60

セフィルは言われて初めて気づく。衣服はボロボロ、下半身丸出し。
口と、下の口からは樹液が垂れ流れ、性器からも精が流れていた。
あわてるセフィル。

「それよりもさぁ〜」
少年がセフィルを見つめて言う。
「ありがと、って言うんじゃない?俺らアンタを救ったんだよ?」
「ぇ。あ、ありがとう…」

突然出てきたこの二人にセフィルは戸惑うだけだ。

「…お兄ちゃん」
女の子の方が初めて口を開いた。
「…この人が…セフィル…さんかな」
「そうだろ?人間の少年、14歳、顔も髪型も父さんから見せてもらったとおりだし」


「???」
セフィルは何が何だかわからない。ただ二人の子供たちにジロジロと見られている。

「それに、マヌケで弱くって頭悪くてヘボで木精獣ごときの触手に簡単に引っかかってるバカってのも、コイツの特徴だし!」
「…っ!!!!!はぁ〜?んだとてめぇオイっ!!」
少年はセフィルをからかってニヤニヤ。

「だいたい、お前らは何者だよ!?さっきは…その、助けてもらってありがたいけどさぁ〜、何でオレの名前とか知ってるんだよ?」

「説明するのメンドクセ」

「おっめぇ〜〜!!!!」


「…お兄ちゃん、父さん来るよ。」
「マジ?もう呼んだのかよ」

セフィルが興奮していると突然空がら赤い光が現れ、目の前に巨大なドラゴンが姿を現した。

「…っ!!!!!」

セフィルは目を見開き、ただ驚く。一度も見たことの無いドラゴン…もうモンスターなどとは比べ物にならない迫力だ。
物凄いプレッシャーで森はざわめき、空気は震えている。


ドラゴンは静かに鼓動を抑え、小さくなり…人間のような格好へと姿を変えた。

『驚かせてすまなかったな』

セフィルは返事も出来ずにただ立ち尽くしている。

『私の名はゴルゴーラ…魔龍族だ』
「!!!」

セフィルが驚くのも無理はない。
ゼロが天龍と魔龍の混血であり、出生の秘密を探るため遺跡を目指している。
その魔龍族が突然目の前に現れたのだ。


「あはは、父さん見てびびってやんの」
さすがに今は少年の挑発にも答えられないようだ。

『きみは…ゼロ様と行動を共にしているのだろう?出来ればゼロ様の場所まで案内してくれないか?』
セフィルが戸惑っていると、
『その必要も無いか…』
先ほどの威圧感は寝ていた皆にも伝わっていた。

『セフィル、コレを羽織りなさい』
「ぇ、ああ!」
ゴルゴーラから渡された布で身を包むセフィル。そして仲間達が駆けつけた。

「何なの!?さっきの震動は!!」
「セフィルさん、なにがあったんです?この人たちは…」
「こいつら、敵?」


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