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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 58

そんな仕草が可愛く見えてしょうがない。

「あははッ!レースさんて、可愛い」

「もぉッ!からかわないでください!」



「…最近の若いモンは…」

「ぁ、オヤジ発言ですよ?」

フィウ達の会話が丸聞こえなのに対し、デュークが呟くと、エレンから駄目出しを喰らう。

「…黙ってろ」

「ぁはは…」

流石に睨まれると苦笑いするしか無かった。
ゆっくりと体を流すと、キャンプへと戻る。


「さっぱりしたぁ〜」

汗を流し、べたべたとした不快感が無くなり、満足した様子でフィウがキャンプに戻るなり、ゼロ達に言う。

「ふふッ…ヤルったら本当にゼロさんが好きみたいですね」

レースの視線の先には、ゼロのひざ枕で気持ち良さそうに眠るヤルの姿があった。

「兄弟みたいで羨ましいぃ〜よなぁ〜…」

セフィルがヤルの寝顔を見ながら言うと、一同笑う。




「ん…ションベン…」

皆が寝静まっている中、セフィルが起き上がる。
立ち上がって、森の奥へと歩もうとすると、起きていたのか、デュークがセフィルに注意を促す。

「何があるか解らんから、剣は持ってろ」

「ん…」

素直に従いながらも、半寝状態のセフィルは、森へと消えていく。



寝呆けているせいか、結構深くまで歩みを進め、用を足しだす。

「…男だ…」

微かに聞こえたが、現状では気にならない。

森がざわつき始める。

「んお…?」

ざわめく木々の葉の様子に、漸く違和感を覚える。

「風…吹いて無ぇよな…」

徐々に思考がはっきりしてくる。
だが、時既に遅し。
物凄い速さで木々の枝がセフィルを拘束する。

「くそッ!」

もがくも無意味と言わんばかりに枝がセフィルに絡み付く。
そして回りを囲み、木の枝で出来た繭の中に閉じ込められる。

「…男……若い…男…」

木精獣と言い、森に棲息するモンスターである。
この種族には雄が存在せず、人間の雄を捕縛し、精液を搾り取り繁殖する。

通常は10体前後で行動をする団体モンスターだ。
ただし、他のモンスターと違い、毒性は無いのだが、繭の中で干からびるまで精を搾り取られるので、捕われたら最後、死ぬまで快楽地獄を味わう事になる。

「ぅわぁ〜ッ解説なんて聞きたくねぇ〜ッ!」

何とか抜け出す方法を模索するも、両手足を拘束されている状態なので、名案が浮かばない。

焦りつつも思考を巡らせていると数本の枝がセフィルの元へと延び、衣服を引き千切る。

「くそぉッ!」

全裸にされたセフィルは成す術も無く、木精獣に弄ばれる。


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