異色の瞳 57
「あの…僕もいいですか?」
と、エレン。
フィウは一瞬考えたがすぐにオッケーを出した。
そんな3人を見て、ゼロが言う。
「ん〜…エレンには悪いけどそのメンバーも少し心細くない?」
「う…言われると確かに…」
「だから俺がぁ」
「却下!」
「なんでだよ!」
「ゼロは?」
「僕はいい、ここにいるよ」
「じゃあ〜…デューク…さん、来てもらえます?」
「…仕方ない」
こうして、ゼロ、ヤル、納得のいかないセフィルを残し、4人は湖へと向かっていった。
ザコモンスターを何匹か払いながらたどり着いた場所は綺麗な湖だった。ちょうど森に囲まれ、月の光が揺らめく神秘的な場所だ。
「わぁ〜…き、綺麗…」
「素晴らしいですね…」
フィウは洋服を脱ごうとしたが、はっとして言った。
「あの…デュークさんも入るの?」
「…嫌なら止めるが」
「いや、その、じゃあ離れて入りましょ!私とレースさん、エレンとデュークさん」
「…分かった」
決して広くはない湖だが、男女離れて入る事にした。
離れても、振り向けば見えてしまうので、気休めだが。
「レースさんって以外と胸が大きいのねぇ〜。羨ましいぃ」
「フィウさんのと余り変わりませんよぉ」
服を脱いできゃっきゃしてる少女達の声を聞きながら、エレンとデュークは体を流していた。
デュークの筋肉質というか、筋肉達磨的な体はゴツゴツとしていて、いかにも逞しい男と言う感じがする。
エレンはそんなデュークの体に見とれていた。
股間も、陰毛が生えそろい、太く長く垂れ下がり、黒光りする亀頭は剥けきっていて。
ゼロとは違う、大人の持ち物と言う感じである。
じっと見られている事に気付いたデュークは、それなりに微笑みながらエレンに言う。
「エレンも大人になれば、こうなるさ」
エレンは見ていたのを気付かれ、顔を赤くしながら苦笑いする。
「レースさんの瞳って綺麗ですね。紅くて透き通ってる…」
割り込む様にフィウの声が聞こえてくる。
「ぇ?…ぁ、ありがとう…」
「ぁれ?変な事聞いちゃった?」
「いえ…褒めてくれるなんて、滅多に無いもので…嬉しくて驚いちゃいました」
俯いていたレースが顔を上げて言う。
その微笑みに安心して調子に乗ったフィウは、レースに耳打ちする。
「エッチした事ある?」
みるみるうちにレースの顔が赤くなる。
首を一生懸命横に振る。