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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 53

ヤルも尻尾をぱたぱたさせながらセフィルを見ている。

「くっそぉ〜ッ!友達ん中なら俺が1番デカかったんになぁ〜」

「友達…ねぇ…」

「ヤル、友達居ない…」

苦い顔をしているゼロと落ち込むヤルに気付かずにセフィルは一人悔しがっていた。

「まぁ〜見てろよな…ッて、何二人してダークになってんだよ!」

はッとゼロは我に反る。

「別にぃ〜。僕にゃぁ友達なんていらねぇ〜しってさ」

「んな事言うなって!一緒に旅してる仲間なんだから、友達同然だろ!」

意外なその一言に二人は驚く。
ヤルが嬉しそうに 

「ヤル、友達?」

再び尻尾をぱたぱた、かなり激しくさせている。

「ったり前だって!ゼロだってヤルだってみぃ〜んな友達だぞ!」

「…友達か…セフィルみたいな奴がかぁ〜?」

ゼロが怪訝そうな顔でセフィルを見る。

「なんだよ?嫌なんか?」

「まぁ〜変な奴だけど…悪く無い…かな…」

不満そうにしているセフィルに照れ隠しも含めて返す。

「だぁ〜れが変な奴だとぉ〜ッ!」

セフィルとゼロが取っ組み合いのじゃれあいを始めると、ヤルも飛び込んで混ざってくる。
川でじゃれあう三人を、洗濯物を適当な木に干しつつ、微笑ましくフィウとレースも見ていた。



その傍らで、エレンもその光景を見ていた。

「行ってこい…」

デュークがそれだけ言うとエレンの目を見て頷く。
エレンも頷きゼロ達の元へと駆け寄っていく。
そして律義にも脱いだ服を畳んで川へと入っていく。
それをデュークは何処か微笑ましく見ていた。

「さて、もう一息だな」

再び食事の準備を始める。
フィウとレースは、エレンが混ざったのを見るなり 

「ぁ〜一人分増えたぁ〜」

フィウがもう疲れたとばかりに言う。

「まぁいいじゃないですか」

くすくすと笑いながらレースがフィウに言う。

「まぁそうね。まったく皆子供なんだからぁ〜」

ゼロ達を見てフィウも思わず笑みが零れ、エレンの服の洗濯を始める。


川では、エレンが混ざるなり、ゼロがセフィルをまくしたてる。

「セフィルよりちっちぇ〜のがいたぞぉ〜!」

見事セフィルはカァッと赤くなり

「ぅッ五月蝿ぇッ!!」

怒鳴り散らしてくる。
傍ら、エレンは首を傾げていた。

「何が小さいんですか?」

「ち○こ」

ゼロが即答すると、エレンも思わず見比べてしまう。

「いや、まぁ…僕、皆さんより年下なので当たり前かと…」

「でも、ヤルと同じ位ぢゃね?」

セフィルが疑問符を立てる。

「それは育ち方の違いだと思いますよ?」

結構あっさりさっぱりした答えを返され、ぐうの音も出せずに終わってしまった。


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