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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 45

ゼロの部屋に獣人の姉弟を招き入れる。

「エレン、戻れて良かったね!」

「はい!」

「でも複雑だよなぁ、エレン可愛いーのに」

セフィルのおどけた口調に苦笑いのエレン。
そして話はフィウが切り出した。

「ところでね、ゼロ…」

街での出来ごとを話す。

「…ふーん、そっか」

ゼロが2人を見た。

「…僕も、人間あんまり好きじゃない。けど、悪い奴だけじゃ無いぜ…」

ゼロはみんなを見渡す。

「少なくともココにいる仲間は信用出来る!」
ニコリと笑顔を出すフィウ達。
するとレースが微笑んだ。

「確かにそうですね…この方達はとても優しい感じがします。信用出来そう。それに…」

レースの澄んだ目がゼロを見つめる。

「龍族の方が言われてる事に間違いはありませんから…。ね、ヤル」

「…うん、兄ちゃん、ヤル達と一緒。同じニオイ」

ゼロを見つめるヤルには、先ほどのような攻撃的な感じは無かった。

「良かった〜、分かってくれたかぁ〜」

と、セフィル。
フィウもホッとしたようだ。

「それでね、ゼロ、この2人を旅に参加させようと思うの」

フィウは嬉しそうに話す。

「私達は同族を探しています…2人では心細いので、良ければご同行させていただけませんか」

「うん、別にいいんじゃね?人数多いと楽しいし!」

「だよなぁゼロ!こぉんな綺麗なお姉さんと旅出来るなんて幸せだよ!」

「…ありがとうございます、ヤル、いいわね?」

「うん、分かった。ヤル、あの兄ちゃん、好き」

こうして獣人2人も明日から加わる事になった。
「ゼロさん、街を出る前にアルくんも治さないと」

エレンがふと思い出してゼロに言う。
「あ、そうだな!忘れるところだった」

ゼロはエレンに頷くと、部屋を出ようとした。

「じゃあ僕、アルも治してくる。みんなは明日の為に準備して寝てていいから」

「おーっけー!頑張るよなぁゼロ〜」
「分かりました」
「ち、ちょっと待って!」

呼び止めたのはフィウ。

「あ、あたしも行く…」

ゼロは怪訝な顔をしたが、まぁいいか、とフィウを同行させた。

町外れのアルの家へと向かう2人。

「何で着いて来たんだよ?」

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