異色の瞳 40
「すげ…」
「あぁ、これは特別な魔法がかかった鎖なんです。まったく人騒がせなペットですみません。帰ったらしつけ直しだな。お嬢さん達おケガは?」
「いえ…。でもその子ケガしてるみたいだから…」
「ああ。これね。いいんですよ。…それでは、私はこれにて」
そう言うと中年はスタスタと帰っていった。
残された二人は呆然としている。
「…買い物、続ける?」
「あぁ…」
二人は再び買い物を始めた。
暫くして、セフィルがふとフィウの顔を見る。
フィウは浮かない表情だった。
「何か考え事?」
「え?」
「気になるんだろ、さっきのオヤジ」
図星だった。フィウは悩んでいる。
「確かめにいこーぜ!」
「でも…」
「だいじょーぶだって!さっ、早く」
少し強引にセフィルに連れられ、フィウは走り出した。
30分ほど探し、二人は中年の家を見つけた。大きな屋敷だが特に変わった様子は無い。
「うーん…」
「さっきのオオカミ、どこにいるんだろ?」
二人は屋敷の周りを見渡す。すると屋敷の裏、隠れるように牢獄のような部屋があった。
「多分、てか絶対あそこだぜ!」
「あたしもそう思う!」
向かい合って頷くと、二人はそっと牢獄のそばまで忍び寄った。
そして静かに覗く。そこにはオオカミは居なかった。
居たのはあの中年。そして12歳くらいの全裸の少年だった。しかしその少年の肌は産毛に囲まれ、人間の肌とは少しだけ違う。背中と尻の間からは動物の尻尾が生えている。
(誰…あの子?)
(おい、あいつの足、ケガしてる!)
少年の足には血を流した痕があった。
「何回目だ?逃げ出したのは?そんなに仕置きされたいのか?」
中年の声だ。
「大人しく姉の居場所を吐け」
「う゛ぅーっ」
少年は中年を睨む。
「反抗的だな、姉の場所さえ吐けば楽にしてやるのに!」
中年は持っていた棒で少年の足を叩いた。少年は必死に我慢している。
「ヤル、絶対、教えない。姉ちゃん、渡さない」
「んだとぉ〜〜!!」
中年は棒で少年のペ○スを力いっぱい叩いた。
「がぁぁー」
倒れた少年に馬乗りになり、そのア○ルに容赦なく赤黒いモノをねじこんだ。
「あ゛ぁ、あ゛ぁ」
「お前ら獣人は高く売れるんだよ!さっさと吐け!男に犯されてヨガル獣の分際で生意気な!」
獣の少年は中年に反抗的な目を向けている。しかしそれ以上はどうしようもなく、ただ犯され続けるしかなかった。中年はそれを楽しんでいる。
「お、おい、フィウ!あいつやっぱりさっきのオオカミか?」
「そうみたいね。にしてもあのオヤジ許せない!」
「だな!助けようぜ!」
中年が行為に夢中になっていると、突然壁が爆発して大きな穴が開いた。フィウの魔法だ!
「ななな、何者だ!!」
慌てふためく裸の中年にセフィルが詰め寄った。
「オジサン!あんた悪者だな!」
「おおお前らは町のガキ共…」