PiPi's World 投稿小説

異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 19
 21
の最後へ

異色の瞳 21

まず、ミント姫が降りた。

騎士たちが威儀を正す。

そして、迎えに来た美女に抱きついた。

「ああ・・・レニア・・・。」

「姫様・・・・心配しておりました・・・。」

そして、続いてゼロたちも降りた。
「姫をお救い頂き、ありがとうございました。聞けば私どもの偽者が姫を連れ出したとか。」

「これが本物か・・・。」

「あら?」

「おいセフィル」

「あ、いや、さっきの偽者より美人だったから、つい・・。」

「ふふ、ありがとう。」
レニアを見つめて呆けているセフィルを余所に、ゼロが問いかける。

「襲われたのって初めてじゃ無いだろ?」

いきなり不躾だが、レニアの表情が引き攣る。

「何故ですか?」

「いくらなんでも手が込んでるだろ?僕等が通りかかった事は偶々にしても、レニアさんの偽者だのってさ」

「察しが良いですね。確かにこれが三度目になります。でも、今回の様な事は初めてです。今までは、此処へ奇襲をかけてきていた程度でしたので…」

「奴らが何処から来てるかとか解る?」
「はい。大体の推測なのですが、此処より南方に一時間ほど歩いた所に洞窟があるのですが、最近その近辺で魔物をよく見るという話を聞くので、そこではないかと…」

「へぇ…丁度いいや…」

生返事の後に、ぼそりと呟く。
するとレニアが疑問符を浮かべている。

「ぁあ〜こっちの話だから気にしないで」

「ぁのぉ〜…立ち話も何ですので、中へどうぞお入り下さい」

ミント姫が申し訳なさそうに言ってくる。

「ぁあそうだな」

そうして城内へと入り、姫や王様達とディナーを取る事となった。
「私はこの城の主のアルダーと申す。娘の危ない所を助けて頂き、ありがとう。本当に恩に着るぞよ」

ゼロ達はアルダー王に何度も礼を言われ、照れ臭くも、厳粛に返す。
そんな形で、多少気の張る夕食であったが、アットホームな一時であった。


ディナーが終わると、各自割り当てられた部屋へと案内される。
とは言っても皆隣同士であるが。

「それじゃぁ今日もお疲れ様でした。明日、ガールの街まで送ってくれるそうだから、寝坊しないでね。おやすみ!」

フィウが皆に告げると部屋へと入る。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す