PiPi's World 投稿小説

異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

の最初へ
 18
 20
の最後へ

異色の瞳 20

ミント姫が、攫われて来たルート沿いにいたるところに騎士や従者それに魔物の死体が横たわっている中へと入ってゆく。

「ガルベス・・・・ミセリ・・・・キャプラー・・・・・それにブラッドリーまで・・・・。」

ミント姫は騎士たちの亡骸を見て悲嘆にくれている。

「姫様・・・・」

アリアスもそれ以上何も言えなかった。いや、ゼロたちも悲しい気持ちで立ち尽くす。
その時、馬の音と共に馬車や兵士達が到着した。

「おぉ、アルトマンの部隊ですな」
「姫様っ、ご無事で…」

到着した騎士達により、亡きがらは城のそばの教会へと運ばれることになった。
「そろそろ城へ戻ります。…あなた達は旅のお方ですかな?」
「オレ達、カールの街に行きたいんだ!」

セフィルが答える。

「なら、馬車で送って差し上げましょう!すぐに着きますよ」
「それはありがたいわね!」

こうして四人はミント姫の馬車に乗り込み、カールへと向かい始める。ミントは外を見つめ、とても落ち込んでいた。
「お前も一緒に来るか?」
「えっ・・・」

ミント姫はきょとんとしたが、すぐに

「ごめんなさい。お気持ちは嬉しいのですけれど、わたくしの身分ではそのような自由は・・・・」

「そっか・・・。」

気を回してのゼロの提案だったが、謝絶されてしまう。

「でもね、ゼロならいざって時に召しだしてくれればいつでも駆けつけてくれるわよ。もちろん私もね。それは覚えておいてね。」

フィウが明るい口調で励ます。
「ありがとうございます。いつの日にか・・・。」

ミント姫も微笑を浮かべて返事した。

そうしてしばらくすると、

「姫様、城に着きましたぞ。」

馬車は城門前に到着していた。

門前には数人の騎士、それにグラマラスな美女が1人。

SNSでこの小説を紹介

ファンタジー系の他のリレー小説

こちらから小説を探す