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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 14

「グビー!」
やや照準が右にずれ、最後尾の魔物の腕を焼いた。

「ぎゃーっ!」
ほぼ同時に悲鳴が上がる。
見ると、馬車の後部に一体の魔物が飛びついて、後方銃手の役目をしていた魔法使いらしい者が腹を割られていた。
最後尾の魔物だけがこっちに向かってくる。

「お、おいあれ!」
セフィルが指差した先では、次々に魔物が馬車に取り付き、ついに横転させた。

「畜生!!一気に片付けてやる!」
剣を抜き、向かってきた魔物に一気に斬りかかる。

ザグッという感触と共に、相手の右肩を切り落とす。
「がああ!」
「でえ!」
更にもう一撃。今度はあやまたず首を落とした。
「急げ!」
「ええ!」

彼らが馬車にかなり近づいた時、既に馬車では乗っていた人間が引きずり出されていた。
壮年の御者と、女性が2人。
「嫌っ!離して!」
「何をするのです!」
「おのれ・・・・」

1体は雌らしく、御者を押し倒している。
残る5体が、2人の女性を押し倒していた。
ちょうどそこにゼロたちが追いついた。
3体の魔物が向かってくる。
「うわっ?!」
「こいつら動き速いぞ!」
再びエレンが火の矢を撃つ。
距離が近いせいもあって1体の頭を焼く。
「ボオア!」
だがそれに屈せず向かってくる。
3対4とはいえ、今回の魔物はやや強い。
対処に手間取る。

その後ろでは、女性二人が犯されていた。
1人はゼロと同い年くらいでかなり高貴な出自ととれる美少女。
もう1人は30前後らしい美人。服装はロングスカートなどで、どうやら家庭教師らしい。
フィウが矢を放つ。左側の魔物に2発を命中させるが、まだ倒れない。
セフィルがそれに斬りつけているがなかなか仕留められない。
エレンが再び火の矢を放つ。ゼロに襲い掛かろうとしていた魔物の脚を焼く。
動きが止まったところでゼロに腹を斬られ、呻いた。
「あああああ!!」
もう一度斬りつける。今度は背中に回りこんでの一撃!
脊髄を潰されたのだろう、その魔物は二度と起き上がってはこなかった。

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