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異色の瞳
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異色の瞳 11

「なんというか・・・・。口で言うより直に見たほうがいいだろう。起き上がれるかね?」

妙に力無い口調で語る医者。

「ああ。」

ゼロが起き上がると医者は、「こっちだよ。」
そう言って隣室へ入っていった。病人服姿のゼロも続く。
その部屋にはベッドが一つ、それに診察器具などがある。さっきの診察室だった。そのベッドの上には、薄い毛布をかけられてさっきの子が横たわっていた。

「・・・・・みてみたまえ。」

透き通るような白い肌に、綺麗な茶髪の短い髪がよく似合うのはさっきと同じ。可愛らしい顔で寝息を立てている。
医者が毛布をゆっくりとはがす。

白い肌の胸に小さな桃色の突起が現れる。それを見てちょっとした違和感をゼロは感じた。
さらにはがしてゆく。
細い腰に、ちいさなおへそ。そして・・・・。

「オイ・・・どうなってるんだよ・・・・」
「どうもこうもないよ。私は外に出て、少し離れて待っていた。しばらくして、窓から閃光が出て、驚いて私が戻ってみると君のペ○スにアナルを貫かれていたのは女の子だったんだよ。」

そう、股間にあったはずのものがなく、彼らの目の前にいる子の股間には女の子の証である割れ目があったのだ!

「うそ・・・・・・。」
「こんなことで君をかついでどうする。私としては、君がすり替えたといわれたほうがまだ納得できるよ。これが龍族の力なのかね?」

「僕も知らないよ・・・・・。確かにあの男の子の顔だけどね。」

「よく見ると微妙に胸も膨らんでいるし、どう見ても女の子だ。龍族に転性の力があるなどとは、聞いたことも無い・・・・・・まさか?!」

医者は彼の顔をまじまじと見つめる。そう、色の異なる左右の瞳を。
「右目は天龍、左目は魔龍・・・。ひょっとして2つが合わさったために思わぬ力が現れたのかもしれん。せめて君もこの子も幸せになってくれればよいのだが・・。」

「うう・・・・・・?」

ようやく、あの子が目を覚ました。

ゼロも女の子へと顔を向ける。

「おお、目が覚めたかね。」
精一杯の微笑みを作り、医者が答えた。

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