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異世界物語
官能リレー小説 - ファンタジー系

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異世界物語 6


翌朝、目覚めると良い香りが漂って来ていた。
「あら、ハルトさん。おはようございます」
「おはよう、ハルト」
台所でクリスティーナさんとマリエルが朝食の用意をしている。
二人の態度は昨夜まるで何事も無かったかのようだ。
俺もそうする事にした。
「おはよう、クリスティーナさん、マリエル」
二人に挨拶して外に出る。
家の前にある水を溜めたタルで顔を洗い、口をすすいだ。
「はぁ…目が覚めたぁ」
家に戻ると食卓に朝食が並べられていた。
「いただきます」
「どうぞ召し上がれ」
朝食を食べながら、今後どうするかを考えた。
やはり町に行ってみようと思う。
ところが、二人にそれを伝えると意外な答えが返って来た。
「残念だけど、町には簡単には行けないわよ」
「どうしてだい?」
話によると、町までは徒歩で2〜3日ほどの距離。
だが、この間には村が無い。
当然、旅の間は野宿となる。
まあ大抵、盗賊か狼の餌食になるという…。
前の領主の頃は、町に用がある男達が複数人まとまって行ったそうだが、今やそれも出来ない。
そもそも前領主は治安維持に力を入れていたため、領内の行き来は今よりずっと安全だったのだ。
「なんてこった…じゃあ町へは行けないのかい?」
「月に一度、商人の一団が来るわ。彼らに付いて行けば良いのよ」
「どうやらそれまでは、ここのお世話になるしかなさそうだね…申し訳ない」
「そんなに気になさらないで。私達はハルトさんが来てくれて大助かりなんですから。農作業には力のある男の人が居てくれると助かるわぁ」
微笑みながら言うクリスティーナさん。
その声には昨夜の名残とでもいうべき若干の艶っぽさが感じられた。
男の人が居てくれて助かるというのは、そういう意味合いも含んでいるのだろうか…。

朝食を食べ終えた俺達三人は畑にやって来た。
「ここからあの丘の木までが家の畑です」
「けっこう広いですねぇ…」
俺は一面に広がる麦畑を見てつぶやいた。
かなりの面積がある。
畑を見てみると、どうやら刈り入れ作業中らしい(当然トラクターなど無いので人力だ)。
今、季節は夏。
確か聞いた事がある。
秋に種撒きして夏に収穫する“秋撒き小麦”という種だ。
それにしてもこんな広い畑、母娘二人では大変だろう。
鉱山で働かされているお兄さんがいればなぁ…と俺は思った。
「さぁ、作業を始めましょうか」
「もたもたしてたら日が暮れちゃうわよ」
クリスティーナさんとマリエルは三日月型の鎌を手に麦畑に足を踏み入れた。
鎌…。
この広大な麦畑を鎌だけで…。
俺は気が遠くなりかけた。

それでもお世話になっている身の上である以上、俺も為すべき事は為さねばならない。
麦をまとめて掴んで鎌で刈り取る。
鎌はボロボロで錆び付いていて刈りにくい。
せめて砥石で研ぐくらい出来ないのだろうか…。
そんな事を考えながらも続けている内になんとなくコツが分かってきた。
だが、今度は腰が痛い。
ずっと腰を曲げている体勢を取っていたために腰に負担がかかったのだろう。
腰痛に悩まされるような歳ではないと思うのだが…情け無い事だ。

「ハルトさん、そろそろ休憩しますか?」
隣で麦を刈り取っていたクリスティーナさんが声をかけてくれたので、俺は有り難く休ませてもらう事にした。

「ハルトさん、こっちへ…」
クリスティーナさんは俺の手を取り、麦畑の奥の方…まだ刈り取っていない場所へと連れて行った。
「あ…あの…クリスティーナさん…?」
「うふふ…」
彼女は色っぽく微笑むとスカートをまくり上げてお尻を俺の方に突き出した。
大きくて丸い綺麗な尻が俺の目の前に現れる。
彼女は言った。
「昨日、ハルトさんの子種がちゃんと着いたかどうか判りません…ここでしてください」
「い…いやぁ…さすがにこんな真っ昼間から…しかも外で…」
「大丈夫、しゃがめば麦の穂に隠れて見えませんから…」
「でも…すぐ側で作業してるマリエルにバレないなかぁ…」
「平気ですよ♪」
一体何が平気なのだろうか?
まさか“バレても平気”とは言いますまい…。
だが、かく言う俺も男根の方はビンビンに勃起しており準備万端だ。

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